欧米の複数のメディアは先月、アメリカのトランプ政権が麻薬からの脅威に対処するためだとしてアメリカ軍の艦艇や海兵隊員をカリブ海に派遣したと報じ、ベネズエラ政府はこれに対抗する形で民兵の動員を始めるなど緊張が高まっていました。

トランプ大統領は2日、みずからのSNSで、アメリカ軍が、テロ組織に指定しているベネズエラのギャングの麻薬密輸船を公海上で攻撃し、11人を殺害したと明らかにしました。

攻撃はカリブ海南部で行われたとされ、あわせて投稿された動画では、小型の船が攻撃を受けて炎上する様子が確認できます。

トランプ大統領は投稿の中で、この組織はベネズエラのマドゥーロ大統領の管理下にあると主張し、「アメリカや西半球における大量殺人や麻薬の密輸などの要因となっている」としています。

一方、ベネズエラ側はこれまでこうした関与を否定していて、攻撃に先立つ1日にはマドゥーロ大統領がトランプ政権の対応をめぐって、「過去100年間で最大の脅威に直面している。本格的な大陸戦争となるだろう」と述べるなど、今後、対立が深まることも予想されます。

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