マクロン仏大統領㊧はウクライナの安全を保証する計画の準備が完了したと述べた(3日、パリ)=ロイター

【パリ=北松円香】フランスのマクロン大統領は3日、有志国によるウクライナへの「安全の保証」提供の計画について「準備は完了している。これから政治的な承認をする」と述べた。パリでウクライナのゼレンスキー大統領と臨んだ記者会見で明らかにした。

4日にはパリでウクライナ支援の有志国連合による会議を開催し、ロシアとの停戦後の安全の保証について協議する計画だ。英国のスターマー首相をはじめとする各国首脳が参加し、トランプ米大統領との電話協議も予定されている。

仏大統領府筋は安全の保証について、ウクライナ軍の強化、現地への人員派遣も含む有志国による支援、米国の寄与の3点が骨子だと説明する。ウクライナの長期的な支援体制を明確にし、ロシアによる再侵略を思いとどまらせるのが目的だ。

トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領とゼレンスキー氏の直接協議を求めているものの、状況は停滞している。欧州が主張するように和平合意の前にまず停戦にこぎ着けられるかも不透明で、安全の保証計画が実際に実行されるタイミングはまだ先になる可能性がある。

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