
【ワシントン=共同】トランプ米大統領は7日、石破茂首相が退陣する意向を表明したことについてホワイトハウスで記者団に問われたが「その件は何も知らない」と述べるにとどめ、多くを語らなかった。国務省報道担当者はその後、共同通信に対し、首相の表明を「承知している」とした上で、日米同盟について「これまでになく強固だ」と強調した。
ブルームバーグ通信は、石破氏にとってトランプ氏との交渉の末、自動車関税引き下げと「相互関税」の特例措置を明記した大統領令の署名にこぎ着けたことは「一定のレガシー(政治的遺産)」になったと伝えた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は、7月の参院選大敗などを踏まえ、インフレや移民、経済成長の低迷といった課題を前に主流政党の支持がポピュリストの新興勢力に奪われるという「世界的なドラマの一つだ」と指摘した。
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