韓国の情報機関、国家情報院は11日、北朝鮮の情勢などについて国会の委員会に報告しました。

報告を受けた国会議員によりますと、この中で国家情報院は、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記が今月、中国を訪問した際に同行が確認された娘について「海外での経験を積ませながら、有力な後継者としての地位を固めた側面がある」との見方を示したということです。

キム総書記の娘をめぐっては、北朝鮮情勢に詳しい専門家などから後継者になるかどうかは慎重に見極めるべきだという指摘も出ていますが、国家情報院は、キム総書記が娘への世襲を念頭に中国訪問に同行させ、その様子を朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などを通じて国内にアピールしたとの分析を示したということです。

一方、国家情報院はキム総書記の健康状態について「中国訪問中の日程を問題なく消化し、大きな異常はない」と報告したということです。

そのうえで、キム総書記は中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領とともに北京での軍事パレードに出席した今回の訪問で成果をあげたとみているとし、今後も中国やロシアとの関係を強化していく可能性が高まっているとの見通しを示しました。

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