ミャンマーの民主化運動の指導者のアウン・サン・スー・チー氏は2021年のクーデター以降、ミャンマー軍による拘束が続いています。

こうした中、イギリスに住むスー・チー氏の次男、キム・エアリス氏が12日、NHKのオンラインインタビューに応じ「弁護士でさえ何年も面会を許されておらず、家族も誰も面会を認められない」と述べ、ここ2年近く一切連絡が取れないなか、心臓病など、健康状態の悪化が懸念されるとして一日も早い解放を求めました。

さらにエアリス氏は、ミャンマーでことし3月に起きた大地震の際に、「建物が壊れ、母親の上に何かが落ちて負傷したおそれがある」と述べ、スー・チー氏の安否を心配していました。

その上で母親の早期解放に向けて、「国際社会にはもっと行動してほしい」と訴え、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国マレーシアや周辺国の中国とインドなどが軍への圧力を強めてほしいと呼びかけました。

一方、ミャンマー軍の報道官は「スー・チー氏の健康状態はよい」などと主張し、健康状態の悪化を否定しています。

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