ネパールでは、政府がSNSを使えなくする措置をとったことをきっかけに、今月8日から9日にかけて各地で若者を中心とした抗議活動が行われ、これまでに72人が死亡しました。

首都カトマンズでは抗議活動はほぼ収束したものの放火され、焼け焦げた議会や政府庁舎などは手付かずのままとなっていました。

現地ではきのう、オリ首相が辞任したあと、暫定首相となった元最高裁判所長官のスシラ・カルキ氏(73)が率いる暫定政権に財務相や内相など閣僚3人が就任しました。

抗議活動に参加した若者たちが汚職の撲滅や格差の是正などを求めていたことを踏まえ、主要メディアによりますと、新たな閣僚には改革派や反汚職の姿勢を掲げる人物が選ばれたということです。

首都カトマンズに住む20歳の会社員の男性はNHKの取材に対し「カルキ氏は抗議活動の参加者の側に立ち続けてきた。何らかの改革が進むことを期待したい」と話していました。

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