
【ニューデリー、ワシントン=共同】トランプ米大統領は16日、インドのモディ首相の誕生日を祝うため「素晴らしい電話」をしたと交流サイト(SNS)に投稿し、ロシアのウクライナ侵攻終結に向けた協力を呼びかけた。トランプ氏はインドがロシア産原油購入を続けていることを批判し、両者の関係が悪化していたが歩み寄りを見せた。
トランプ氏は投稿で、親しみを込めてモディ氏をファーストネームで呼び「ものすごい仕事をしている」と持ち上げた。
モディ氏も「友人」であるトランプ氏から電話をもらったとX(旧ツイッター)で明らかにし「ウクライナ紛争の平和的解決に向けた取り組みを支持する」とした。「米印の包括的でグローバルなパートナーシップを新たな高みへと引き上げることに全力を尽くす」とも訴えた。関係修復を図り関税交渉の停滞を打開する狙いもありそうだ。
モディ氏は17日で75歳。5月に起きたインドとパキスタンの武力衝突の停戦を仲介したとトランプ氏が繰り返し主張していることに反発し、ここしばらくトランプ氏が接触を試みても応じていないと報じられていた。
トランプ政権は8月、ロシア産原油購入への制裁としてインドに対する追加関税を50%に引き上げた。ただ今月に入り、トランプ氏が「米印は特別な関係だ」と発言。モディ氏が「両国関係に対する肯定的な評価」に謝意を示していた。
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