Diyare Nadhim-Unsplash

<モルディブで優雅に過ごす様子を撮影しようと三脚にスマホをセットした女性。しかし、そこに強風が襲い掛かり──奇跡の「スマホ救出劇」がカメラに映っていた>

モルディブで過ごす最後の夜、ある女性がTikTokの撮影中にスマートフォンを海に落としてしまい、荒れた海に飛び込んで回収するはめになった。

【動画】海上ヴィラで撮影中、スマホが海に落下...女性が取った「まさかの行動」と「圧巻の救出劇」がSNSで話題に

この様子を捉えた動画を7月13日、ユーザーの@georginagrigg88が投稿すると9万6000回以上再生され、大きな話題に。そこには穏やかなバカンスが一転、捜索ミッションへと変わる瞬間が記録されている。

動画内には、「モルディブでの最後の夜。2週間ここにいた。毎回ヴィラを出るたびに三脚を立てて、TikTok用の動画を撮っていた。帰ってからその映像をまとめて投稿しようと思ってた」とナレーションが付いている。

映像には、彼女がワンピース姿でカメラから遠ざかる様子が映っているが、突如として天候が変わり、不穏な空気が漂い始める。「その日の午後には嵐があったけど、週の初めより少し風が強いくらいで、大丈夫だと思った」と語る。

そして数秒後、「ドアを開けようとした瞬間、三脚がヴィラの横の海に倒れるのが見えた」と続けた。

その直後、彼女は混乱した様子でこう語る。「スマホが三脚から外れてるのが見えた。三脚とライトは流されて、今どこにあるかなんて全くわからない」。状況が一変し、穏やかな夜は予想外のトラブルに見舞われることとなった。

旅の最後の夜にスマートフォンを失うかもしれない状況に直面しながらも、彼女は冷静さを保とうとしていた。

「パニックにならないようにした。最後の夜だし、翌日には飛行機で帰らなきゃいけない。タクシーの運転手にも連絡できないし、その次の日には仕事がある・・・全部スマホの中にあるのに」と語る。

その後、ヴィラのすぐそばの海中にスマホらしきものを「ちらっと」見つけ、「砂の上に落ち着いてるように見えた」と感じたという。彼女はすぐに服を脱ぎ、水着に着替え、ライフジャケットを身につけて海に飛び込み、スマホを見たと思われる辺りを泳ぎ回った。

荒れた海の中でも、彼女はあきらめなかった。「足で探ったけど見つからなかった。もうダメかと思ったその時、奇跡みたいに見つけることができた」と語る。

驚くべきことに、スマートフォンはまだ動いていた。「足の下に何か感じて、つま先でつかんで引き上げた。その瞬間、Instagramの通知音が聞こえてきた。まさかまだ動いてるなんて信じられなかった。ほんとに運がよかった」している。

スマートフォンのブランド名は明かされていないが、その耐久性は市場全体の傾向とも一致する。カリフォルニアに拠点を置く市場調査会社「QYResearch」によると、防水・耐衝撃スマートフォンの世界市場は2024年に9億9300万ドルと推定されており、2031年には1319億ドルに達すると見込まれている。

同レポートによれば、防水・耐衝撃スマートフォンは一般的なスマートフォンよりも高い基準で製造されており、構造設計や密閉技術もより厳密なものが採用されているという。

レポートではさらに、一部のハイエンドモデルについて「軍用規格に準拠しており、高温・低温、湿度、振動といった極限環境でも安定した性能を発揮できる」と指摘している。

TikTokの動画とともに投稿されたキャプションには、「正直、まだトラウマから立ち直れてない。追伸:泳げるけど、嵐の後で海があまりにも荒れてたから、流されて誰にも気づかれないんじゃないかって本気で思った・・・それにメイクも守りたかったし」と記されている。

スマートフォンを無事に救出できただけでなく、自身の状態にも驚きを隠せなかったという。「誰かが見守ってくれてたと信じるなら、まさに今回がそれ。髪もメイクも濡れなかったなんて、それ自体が奇跡」。

そして、旅の最後の夜は上々の締めくくりとなった。「海から上がってドレスを着て、ディナーに出かけた。モルディブ最後の夜は最高だった」

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