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<女性客が自分の席に到着して隣の男性客の様子を見た時点で、嫌な予感が。最終的には客室乗務員に被害を訴えて対応を求めることになった>

デルタ航空の機内で「非常に不快」な体験をしたという女性客の投稿がSNS上で注目を集め、飛行機内でのマナーや座席の使い方、安全性をめぐる議論が巻き起こっている。この女性は機内で「被害」にあっている状況を撮影した写真も投稿しており、これを見た人たちからは怒りの声が上がった。

■【写真】太ももを密着させ、股間に手を...飛行機内で「被害者」が撮影した「最悪の行為」に怒りの声が殺到

この出来事はRedditのr/deltaというサブレディットに、u/Charming_Yoghurt_483という女性ユーザーが8月16日に投稿したもの。投稿者の女性は、デルタ機内で隣に座った男性が座席の間のひじ掛けを上げ、彼女のスペースにまで体を侵入させて太ももを密着させるなどしてきたと主張している。

「今日のフライトで、隣の乗客が(自席の分を超えて)スペースを使い始めた」と彼女は書き、写真も投稿した。「シートベルトを締めたいから体をどけてほしいと頼んだら、『飛行機が墜落したらシートベルトをしてたって助からないよ』と返してきた。(ジョークとしては)面白いけれど、気まずい気分だった」

「私は飛行機の隣の人に太ももをこすり合わされたくないの。結局、客室乗務員に助けを求め、彼らはとても親切にしてくれた」

客室乗務員による注意に男性が言い返したこと

なお、デルタ航空の広報担当者は本誌に対し、「ひじ掛けは飛行機の地上走行時、また離陸時、着陸時には下げておく必要があります。離着陸の前にもそうアナウンスされています」と説明した。

またシートベルト着用の重要性も、科学的に裏付けられている。例えば2020年10月に『World Neurosurgery』誌に掲載された研究では、シートベルトには乱気流によるケガを防ぐ効果があるという結果が示されている。一方で離着陸時の急減速などに対しては効果が低下する可能性が示され、より安全性の高いハーネス型の導入が望ましいとされた。

今回の被害を訴えている女性によれば、離陸する前からすでに嫌な予兆はあったという。女性が自分の座席に到着したとき、すでにひじ掛けが上げられた状態だったからだ。「彼は離陸前に電話をしていたので、どのタイミングでシートベルトについて頼めばいいのか分からなかった」

そして問題はフライト中ずっと続き、最終的に客室乗務員に助けを求めることになった。「女性の客室乗務員が私と一緒に座席まで来てくれて、居眠り中の男性を起こした。そして『安全のためにひじ掛けを下げる必要があり、私が適切な座席スペースに収まってシートベルトを締められるようにしなければならない』と彼に伝えてくれた」

「彼は、身長が195センチもあるのだと文句を言ったが、最終的にはひじ掛けを下げ、脚を開くのもやめたので、太ももが触れることはなくなった」

シートベルトに関する発言に「無知すぎる」の声

ちなみに投稿者が最初に男性に対してひじ掛けを下げるよう直接頼んだときには、彼は「やってみるよ」と返事したという。このやり取りで限界を感じた彼女は、写真を撮影して席を立った。

「飛行機の後方に移動してこの投稿を書いた。トイレに長くこもり、その後は後方で立って過ごしていた」と彼女は書いている。「脚が触れているのが本当に不快で、自分の席には戻りたくなかった」

投稿には即座に多くの反応が寄せられ、男性を批判する声が続出した。「境界線という概念がゼロの人もいる。本当に腹立たしい」「なんだこれは、脚が丸ごと(はみ出している)じゃないか」「しかも手を股間に突っ込んでいる。そういうことは別の場所と時間でやってくれ」といった具合だ。

シートベルトの安全性についても議論になった。「あのシートベルトについての発言は無知すぎる」「乱気流のときに頭を天井に打ちつけないためにもシートベルトは必要なんだ」

ほかにも「安全ビデオの前に、(機内におけるエチケットに関する)ビデオを流すべきだ」というコメントもあった。

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