1頭目を出産したモモ。顔の下あたりに赤ちゃんがいる=男鹿水族館GAO提供

 男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市)で、ホッキョクグマのモモ(11歳)が赤ちゃんを産んだ。モモにとっては初めての出産で、出産直後は事故も多いことから、GAOは「スタッフ一同、細心の注意を払って対応していくので、あたたかく見守っていただけたら」としている。

 GAOによると、生まれたのは2頭で、1頭目は4日午後5時35分ごろ、2頭目は同8時25分ごろ、モニター越しに生まれたことが確認された。このうち1頭は8日に死亡した可能性が高いと判断されたものの、もう1頭については抱きかかえたり、授乳音がしたりするなど、育児の様子が確認できているという。

 ホッキョクグマは通常、雪の巣穴の中で子グマが移動できるようになってから親子で外に出てくる。このため今後2か月程度は産室内のモニター確認が続く。誕生直後の赤ちゃんは約500グラムで、3カ月後には約10キロまで成長するという。

 モモは大阪市の天王寺動物園生まれで2024年3月に浜松市動物園からGAOに来た。父親の豪太はモスクワ動物園生まれの22歳で05年6月に同園からGAOに引っ越した。【高橋宗男】

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