愛媛県立とべ動物園(砥部町)に、インドネシアから雌のオランウータンが来園した。22日に「お迎えセレモニー」があり、中村時広知事と対面した。一般公開は2026年2月ごろの予定という。
来園したのは、同国の動物園で飼育されていたボルネオオランウータンのジェニファー(14歳)。県は24年に、同国と野生動物の保護などを目的とした協定を締結しており、繁殖のための貸し借り「ブリーディングローン」の一環として借り受けた。今後、同園で飼育中の雄のハヤト(15歳)と“お見合い”させる計画だ。
ジェニファーは11月10日に入国し、同園には12月11日に到着。長時間の移動などで体調が心配されたが、現在は環境にも慣れ、柿をよく食べるなど食欲旺盛で元気に過ごしているという。県などによると、ボルネオオランウータンは絶滅が危惧されており、国内の飼育頭数は計26頭で、繁殖も厳しい状況だという。
同園であったセレモニーには、インドネシア側の関係者らもオンラインで出席し、無事に到着したことを安堵(あんど)した。中村知事は「関係者に感謝し、焦らずに子どもが生まれることを心待ちにしたい」と述べ、対面したジェニファーについては「声をかけたが、しぐさなどがとってもかわいかった」と目を細めた。【広瀬晃子】
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