
学校法人旭学園(佐賀市)が佐賀県武雄市で来春開学を目指す「武雄アジア大」について、文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」が29日、設置を認めるよう答申し、同日付で文科相が認可した。若者流出対策として期待する県や武雄市が開学に向け補助金を交付し支援する。
武雄アジア大は県内3校目、県西部では初めての4年制大学となる。「東アジア地域共創学部東アジア地域共創学科」の1学部1学科で、定員は1学年140人を予定。「観光・地域マネジメント」と、「東アジア・メディアコンテンツ」の二つのコースを設ける。
佐賀女子短大などを運営する旭学園は2023年、最短で25年春の開学を目指し、武雄市と大学設置に関する覚書を締結。その後、開学を1年延期し、学部数も当初の2学部から1学部に変更した。
現在、JR武雄温泉駅から約700メートルの白岩体育館跡地(武雄市武雄町武雄)でキャンパスの建設が進んでいる。設置認可が下りることを条件に、武雄市は整備費のうち19億4800万円(県補助6億4900万円を含む)を補助する。
答申は、付帯事項の「遵守(じゅんしゅ)すべき事項」として「設置の趣旨・目的等が学生や地域社会等に対して適切に伝わるよう、丁寧に説明すること」や「定員に見合った学生の確保に努めること」などを大学側に求めた。
県内では、県も県立大の29年度開学を目指し準備を進めている。【成松秋穂】
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