
入院中の母親を喜ばせようと、猫をこっそり病院に...(写真はイメージです) Lena-Koval-unsplash
<愛猫にどうしても会いたいという母親のために、娘たちが猫をこっそり病院に連れて行く計画を立てた>
入院中の母親を元気づけようとして娘たちが取った行動に対し、ネット上の賛否は分かれている。
【動画】入院中の母、大好きな猫のサプライズ面会に大興奮
シャネイ・ネルとレネイ・ネルの双子の姉妹は本誌の取材に対し、数カ月前から母親が発作を起こすようになり、7月27日から入院していたと説明した。2人が面会に行くと母親は、愛猫のルナに会いたくてたまらないと訴えたという。
母親の入院がどれくらい長引くかは分からなかった。そこで姉妹は弟と3人で、ルナを病院に連れて行く計画を立て始めた。最初は冗談のつもりだったが、猫が恋しいと訴える母親の様子に、サプライズ面会を実現させなければと思うようになったという。
姉妹はインスタグラムのアカウント(@theneltwins)に8月6日、ルナを面会に連れて行った時の動画を投稿した。ルナを入れてコートをかぶせたバッグを抱きかかえて歩きながら、最悪の場合、職員に追い出されるかもしれないとヒヤヒヤしたという。
エレベーターまで歩く時間はとてつもなく長く感じたと2人は振り返る。病院内ではできるだけ目立たないように努め、ルナが鳴き声を立てないことを祈り続けた。自分たちは怪しく見えるかもしれないとも思ったが、誰も他人のことなど気にかけない様子だった。
「この子が静かにしていてくれたことに本当に驚いた」「物音一つ立てなかった」と姉妹は言う。
ついに母親の病室にたどり着いた。大騒ぎになることを心配してカーテンを閉めるよう告げたところ、母親は何かが起きたのかと思って取り乱しかけたという。しかしバッグから出てきたルナを見た瞬間、パッと顔を輝かせた。
興奮を抑えられない様子でルナに話しかける母親に、娘たちは静かにするよう何度も注意しなければならなかった。母親はルナにヨーグルトを与えて自分の手をなめさせ、母親と親しくなっていた別の患者も様子を見にやって来た。
ルナが病院にいたのは10分ほど。リスクを冒す価値は十分あったと2人は振り返る。
ルナはいい子にしていてくれて、一度も鳴かなかったという。母親は最高のプレゼントだったと言ってくれた。
その後母親は退院して自宅に戻り、ルナと一緒にいられなかった時間を取り戻そうとしている。
母親を思う娘たちの気持ちはユーザーの心を打ち、インスタグラムの動画は19万回以上再生された。
「これが治療の役に立たないなんてとても思えない」「看護師として。私は何も見なかった。実際、私は右目も左目も見えない」
そんなコメントが寄せられた一方で、猫を病院に連れて行くことに対しては否定的な意見もあった。「分かるけれど、やっぱりダメ。猫にとってもストレスになる。お母さんが早く退院してちゃんと猫に会えるといいね」というコメントも書き込まれている。
そうした否定的な意見について姉妹は、何年も前からSNSの投稿を続けているので、反発を招くことには慣れていると説明。そうした反応を気にするよりも、母親のことが一番だと語り、「ただ母に喜んでほしかった」と話している。
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