陸上の世界選手権は6日目の18日、女子800メートルの予選が行われ、日本記録保持者で17歳の高校3年生、久保選手が3組に出場しました。
7組に分かれて行われた予選では、各組の上位3着までと、4着以下でタイムの速い上位3人のあわせて24人が準決勝に進みます。
8人が出場したレースで海外の選手が前に出る中で、久保選手は後方でなんとか食らいついて走り続けましたが7着でのフィニッシュとなり、タイムは自身の日本記録より3秒余り遅い2分2秒84でした。
この結果、久保選手は準決勝に進むことはできませんでした。
久保選手は「最初から想定していたレースプラン通りには全然いかず、前半から何もできずに終わってしまってすごく悔しい。もっと強くなってこの舞台に戻ってこようと思う」と涙をこらえながら振り返りました。
そして「たくさんの声援に囲まれて走れること自体がすごく幸せで、応援してくれた人全員に感謝の気持ちでいっぱいです」としたうえで「17歳で初めての世界選手権が東京で開催されるのは奇跡だと思う。今後にしっかりつなげて今回の経験をむだにしないようにしたい」と話し、初の大舞台を今後への糧にしようとしている様子でした。
女子5000m 田中希実は決勝へ

女子5000メートルの予選では日本女子の中長距離のエースで、この種目で日本記録を持つ田中希実選手が1組に出場しました。
今大会、13日の1500メートルにも出場して予選で敗退していた田中選手は、同じ組に出場した山本有真選手とともに、序盤から先頭で引っ張り、山本選手が後退したあともトップで走り続けました。
田中選手は、残り200メートル付近で、この種目の世界記録保持者で去年のパリオリンピックでは金メダルを獲得したケニアのベアトリス・チェベト選手などに抜かれましたが、最後まで力強く走り、14分47秒14の5着でフィニッシュして、20日に行われる決勝に進みました。
予選2組とあわせた全体のタイムでは5位でした。
山本選手は1組の18着、2組に出場し今大会、10000メートルで6位に入賞した廣中璃梨佳選手は13着でいずれも決勝に進めませんでした。
200m 鵜澤と井戸は準決勝で敗退
200メートルの準決勝で男子は去年のパリオリンピック代表で22歳の鵜澤飛羽選手が20秒23の1組6着で準決勝で敗退しました。
女子は先月、日本記録を更新した24歳の井戸 アビゲイル風果選手が、23秒15の1組8着で準決勝で敗退しました。
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