■東京2025世界陸上 女子やり投予選(19日、国立競技場)

女子やり投げ予選に出場した北口榛花(27、JAL)は、予選を60m38の投擲で、突破ラインの62m50を超えられず、決勝進出条件の上位12人にも入ることができなかったため、まさかの予選敗退となった。

北口は23年世界陸上ブダペストを初制覇すると、24年パリオリンピック™でもフィールド種目の日本女子選手として初の金メダルに輝いた。今大会は2連覇の期待が寄せられていたが、“やり投の絶対女王”は、予選で姿を消すこととなった。

予選の試技は3回。決勝へ進むには62m50を超える投擲か、午後7時30分開始のA組18人と同9時開始のB組18人、計36人で争われる予選で上位12位以内に入る必要がある。

予選A組の1番手に北口が登場すると、国立競技場5万人の観衆から地鳴りのような拍手が起こった。その1投目、北口は60m31をマーク。2投目は記録を7cm伸ばし60m38、予選最後の3投目は58m80と記録を伸ばすことはできず、A組8位につけた。自力で予選を突破することができなかった北口。決勝進出は、B組の結果次第となった。

午後9時から始まった予選B組には18人の選手が登場。1投目で3選手が北口の記録(60m38)をこえ11位に後退。さらに2投目でも60m38をこえるスローが続き、北口は13位に順位を落とし、予選突破条件の上位12人に入ることができず予選敗退となった。

北口は6月に右肘の炎症が発覚し、7月の日本選手権を欠場。約2か月ぶりの実戦復帰となった8月21日のダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会では、50m93で10位に終わった。それでも29日のDLファイナルでは60m72の投擲を見せ、復調を感じさせていた。

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