中学生のスポーツの全国大会、全国中学校体育大会のサッカー競技は、32チームが参加して18日から5日間の日程で宮崎県内の3つの市と町で行われます。

大会ではこれまでも、ミストが出るファンをベンチに設置したり、前半と後半にそれぞれ3分間の「クーリングブレーク」を設けたりして、暑さ対策を進めてきましたが、ことしは新たに交代した選手が再び出場できる「再交代」制度を導入しました。

試合は前後半30分ずつで争い、この間、人数や回数の制限なく、各チーム18人のメンバーを自由に入れ替えることができます。

会場のひとつ、新富町の「いちご宮崎新富サッカー場」では地元の日章学園中学校と埼玉県の南浦和中学校が対戦し、キックオフの午前9時半時点で気温が32度を超えるなか、試合が行われました。

日章学園は試合中に数人がほかの選手と交代し、このうち1人はベンチで水分補給を行い、休憩したあと、およそ20分後に再びピッチに戻り、最後までプレーしました。

大会を主催する中体連=日本中学校体育連盟の秋田太一サッカー競技部長は「少しでもいい環境でプレーしてもらえるようにこれからも対策を考えていきたい」と話していました。

一方、大会の開催時期について中体連は夏休み以外での実施は難しいとしていますが、開催場所については将来的に毎年、避暑地の同じ会場で行う、固定開催を検討しています。

選手「続けて出るより体は軽かった」

一度交代して、再びピッチに戻った日章学園中学校の3年生、柿田楓和選手は「正直、暑さで疲れもあったが、休んで体力も回復できました。続けて出るより体は軽かったです」と話していました。

また、福島将太監督は「1回休ませて勝負どころで起用できたので、チームとして体力を落とさずに戦うことができました。体力的にも、精神的にも、選手たちがリフレッシュできるし、選手を試すこともできてプレーヤーズファーストだと感じます」と評価していました。

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