来年のミラノ・コルティナ冬季五輪のテスト大会を兼ねたノルディックスキーのグランプリ(GP)ジャンプは20日、個人第8戦(HS=143メートル)がイタリア・バルディフィエメで行われ、男子は小林陵侑(チームROY)が136.5メートル、137メートルの280.2点で優勝した。
小林陵侑は夏の国際大会、グランプリジャンプにフル参戦してきたわけではない。試合より調整に重きを置くからだ。「予想していなかった。久しぶりに勝った気がするし、うれしい」。優勝は2021年10月以来、4季ぶりになる。
助走姿勢の修正がうまくはまった。
作山憲斗ヘッドコーチと相談しながら前のめりになりすぎず、踏み切りで力を伝えやすくしたという。2回目の助走スピードは全体トップ。1回目から首位の座を守り切った。
ノーマルヒルでの3位に続き、ラージヒルは優勝。五輪会場での好結果に、小林陵は「めっちゃプレッシャーがかかっちゃいます」。そうニヤリとした後に「期待してもらえればうれしい」。
助走路に陶製のレールを使う夏季と、氷製となる冬季では滑る感覚が違う。
また、今季もジャンプスーツのルールが変わり、以前より飛距離が出にくい仕様になる。
にもかかわらず、五輪シーズンへ、小林陵は「スーツへの対応も出遅れていないし、後はけがせず、キープしていければ」。そう言い切れるほど上々の手応えをつかんでいる。
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「冬も継続したい」
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