2026年2月のミラノ・コルティナオリンピックのカーリングの混合ダブルスで、日本は、出場枠を獲得できておらず、残る2つの枠をかけて2025年12月にカナダで行われる世界最終予選に臨みます。

その日本代表を決める決定戦に出場するのは、
▽2023年の世界選手権で日本勢で初めて銀メダルを獲得し、2024年12月の日本選手権で優勝した松村選手と谷田選手のペア
▽前の年度となる2024年2月から3月にかけて行われた日本選手権を制した上野美優選手と山口剛史選手のSC軽井沢クラブ
そして
▽日本のペアで世界ランキングが最上位の小穴桃里選手と青木豪選手のペアです。

大会は25日から総当たりを2試合ずつ行う予選リーグが始まり、午前の第1試合では松村選手と谷田選手のペアとSC軽井沢クラブが対戦しました。

試合は1点を争う競り合いになり、松村・谷田ペアは5対5の最終の第8エンド、不利な先攻ながら正確なショットを重ねてハウスと呼ばれる円の中心付近の的確な位置にストーンを置き、相手にプレッシャーをかけました。

松村・谷田ペアのストーンが中心に一番近い状態で迎えた後攻・SC軽井沢クラブの上野選手のラストショットは中心を捉えられず、松村・谷田ペアがこのエンドに1点をスチールして6対5で競り勝ちました。

SC軽井沢クラブは第1エンドに2点を奪い、第5エンドには3点のビッグエンドをつくりましたが、相手に、あわせて4回のスチールを決められて敗れました。

松村「接戦をとることができて今はホッとしている」

初戦の接戦を制した松村千秋選手は「どの大会も1試合目は何が起きるのかわからないので、自分たちのできることをしっかりやりきって接戦をとることができて今はホッとしている。もっともっといいところにショットを決められると思うので、谷田康真選手が投げてくれるショットをしっかりとコールして決めきれるようにしたい」と話していました。

谷田「いいゲームだった」

谷田選手は「最初の1エンド目はなかなかアイスを読む点で自分たちの感覚を合わせることができなかったが、すぐに修正して序盤で点を取り返せたので、それが結果的に勝ちにつながった。いいゲームだった」と振り返りました。

カーリングの混合ダブルスとは

カーリングの混合ダブルスは、2018年のピョンチャンオリンピックから正式種目に採用されました。

日本は、これまでにオリンピックの出場枠を獲得したことはありません。

4人制のカーリングとはルールが違う点が多くあります。

世界選手権やオリンピックでは10エンドで実施する4人制に対して、混合ダブルスは男女1人ずつでペアを組んで8エンドで行われます。

ハウスと呼ばれる円の中心を起点に得点を競うことは同じですが、1エンドに投げるストーンは1チーム5投ずつです。

1投目を投げる選手は最終の5投目を投げなくてはならず、もう1人の選手が2投目から4投目を投げます。

試合はエンドのはじめにあらかじめ両チームのストーンが決められた場所に置かれた状態で始められ、3投目が終わるまでは、すべてのストーンを取り除いてはいけないという独特のルールがあります。

このほか、1試合に1回ずつ、より得点の取りやすい位置にストーンを配置できる「パワープレー」と呼ばれる方法を選択できます。

1チーム2人でプレーするため、ショットをした選手がストーンに追いついてスイープをするプレーが見られるほか、得点が入りやすいスリリングな試合展開が特徴でもあります。

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