スポーツ庁の室伏長官は今月30日に5年間の任期を終えて退任し、後任にはパラリンピックの競泳の金メダリスト、河合純一氏が就任することが決まっています。
26日は室伏長官の任期中最後の記者会見が開かれ、「就任時に話した『感動していただけるスポーツ界を目指す』という心を忘れず取り組んできた。緊張感があったからか、終えるにあたって何か鉛のようなものが剥がれていく感覚がある。この職は象徴的な存在というだけではなく、強い覚悟が必要な職務だった」と振り返りました。
特に、在任中に始まった、中学校の部活動を地域のスポーツクラブなどが担う「地域展開」の取り組みについては「人口減少が確実に進んでいく中で、子どものスポーツ環境に手を打たずにそのままにしていることは大きな問題だった。今だけよければいいのではなく、将来を見据えて日本全体で取り組むことが重要だ」と述べ、今後も取り組みを広げることが必要だという認識を示しました。
後任の河合氏に向けては「“オリパラ一体”について、スタートから取り組んできた。その経験も生かして全力を尽くしてほしい」と期待を寄せていました。
室伏長官は退任後、スポーツ科学の研究者としての実績を生かして、東京科学大学の副学長に就任することが決まっています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。