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 高校野球、夏の甲子園です。大会7日目の12日は3試合が行われました。第1試合では山梨学院のプロ注目の2年生エースが先発。素晴らしいピッチングで観客をわかせました。

プロ注目の投打二刀流

 山梨学院の2年生、菰田陽生選手。身長194センチ、体重100キロの体格を生かし、春のセンバツでは自己最速152キロをマーク。

 さらに、打っても高校通算25本塁打の二刀流。甲子園で公式戦初先発のマウンドに上がります。

山梨学院の2年生、菰田陽生選手 この記事の写真は5枚 菰田選手
(Q.自分の強みは、なんでしょうか?)身長がある分、高さのあるボールが投げられる。甲子園で強く投げていきたいなと思います」

聖地のマウンドにプロ注目右腕

山梨学院が初の2回戦突破

 聖地・甲子園のマウンドに立つ山梨学院の先発、菰田選手。注目の立ち上がり。福島・聖光学院の4番、竹内啓汰選手(3年)を145キロのストレートで打ち取ります。

 続く2回。ストレートは140キロ台ながらテンポよく三者凡退に抑えると、その後も長身から投げ下ろす角度のあるストレートを軸に5回まで1本のヒットも許しません。

 6回には、山梨学園のショート・平野天斗選手(3年)が熱盛プレー!ノーヒットノーランは、まだ続きます。

 1点の援護をもらった7回。先頭バッターに許したこの試合初ヒット。ここでノーヒットは途切れます。

 すると、制球を乱すなど、ランナーを3塁まで進められます。そして迎えた6番・鈴木来夢選手(3年)の打席で同点タイムリーを打たれ、菰田選手は好投を見せるもここでマウンドを降ります。

 それでも、山梨学院はその裏。山梨大会打率6割を誇る萬場翔太選手(3年)のタイムリーで勝ち越し。菰田選手の力投に打線が応えた山梨学院。初の2回戦突破です。

将来は大谷翔平級のポテンシャル

 菰田選手について、星稜高校(石川)元監督で甲子園出場25回の山下智茂さん(80)に聞きました。

星稜高校元監督の山下智茂さん(80) 「きょうは、まだまだ菰田本来のピッチングではなかった」

 自己最速152キロながら、12日は147キロ。奪った三振も1つでした。ただ、本人は球速ではなく勝ちにこだわったと語り、6回までノーヒットピッチングで勝利に導きました。

「“大谷2世”になると思います」 山下さん
「将来豊かなピッチャーですね。花巻東(岩手)の1年生だった大谷翔平と試合をしたんですけど、大谷とよく似た雰囲気を持っている。球界を背負うような選手になる。“大谷2世”になると思います」 「自分のプレースタイルを意識していきたい」 菰田選手
「どのバッターに対しても、持ち味の真っすぐを投げるのを意識していました。二刀流って言われているんですけど、自分のプレースタイルを意識していきたい。バッティングが大谷翔平選手は良いので、まねできるように頑張っていきたい」

(「報道ステーション」2025年8月12日放送分より)

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