横綱 大の里は秋場所、持ち味の馬力を生かして前に出る相撲が際立ち白星を重ねました。

千秋楽の結びの一番では、横綱 豊昇龍に敗れたものの13勝2敗で並んだ横綱どうしの16年ぶりの優勝決定戦を制して、横綱としては初めてとなる5回目の優勝を果たしました。

大の里は千秋楽から一夜明けて茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見し、「今までの優勝とはまたひと味違う感じがある。最高位の番付での優勝が先場所はかなわなかったが、2場所目で成し遂げられてこれからも回数を重ねていきたい」と穏やかな表情で語りました。

秋場所での優勝争いについて「早い段階で1敗したので優勝は考えなかった。14日目で『千秋楽に優勝があるのかな』と考えたぐらいだった」と心境を明かし、「千秋楽は本割であっけなく負けて、優勝決定戦は師匠から言われた『淡々といく』ということばを言い聞かせた。これまでの自分なら投げられていたが、うまく左を使って右も入り、腰を寄せられた。先場所は新横綱ということで考えすぎていた部分があったが今場所は今までどおりの自分でいけた。集中して挑めていた」と振り返りました。

そのうえで「最高位の番付だと自覚して、これまで地方場所の成績がよくないので、九州場所も気を引き締めて頑張りたい。全勝優勝は達成したことがないので目標の一つとして成し遂げられるようにしたい」とさらなる高みを目指していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。