フィギュアスケート女子で四大陸選手権2度優勝の紀平梨花(23)=トヨタ自動車=が29日、アイスダンスに挑戦することを発表した。
カップルを結成することになったのは、西山真瑚(23)=オリエンタルバイオ。この日は2人でオンラインでの会見に臨み、紀平は「ワクワクする大きなチャレンジになる。全力で頑張っていきたい」と話した。
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紀平はシングル種目での2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪への出場をめざしていたが、右足のけがでジャンプの練習を積むことが難しく、9月の中部選手権への出場を見送っていた。
一方、アイスダンスで全日本選手権準優勝などの実績を持つ西山は、以前のカップルの解消を7月に発表。新たなパートナーを探していた。
中部選手権欠場を決めた後、西山から誘われる形で紀平はアイスダンスの練習を始めたという。
「ずっとけがを抱えていて、悩んでいる期間はすごくつらかった。今は前を向いている」と紀平。カナダ・モントリオールを拠点に西山と練習を積んでいるという。
右足のけがはアイスダンスの練習をする上では支障になっていないとし、10月末から始まる西日本選手権(大津市)への出場を予定していると明らかにした。
使用する曲はリズムダンス(RD)が「Mambo No.5」、フリーダンス(FD)は「もののけ姫」。曲の利用許諾も急ピッチでクリアしたという。
2人の大きな目標は2030年の冬季五輪出場。だが、来年2月のミラノ・コルティナ五輪の団体戦についても、「ぎりぎり間に合うかもしれない状況で始められた。可能性があるのにチャレンジをせずにいる選択肢は違うのかなと思う」と意欲をみせた。
シングルについては「引退というわけではない。(アイスダンスは)シングルにも後々生かせる部分がたくさんあると思う。今はアイスダンスに集中する」と語った。
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