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 29日にレギュラーシーズン最終戦を迎えたメジャーリーグは、見どころ満載の一日でした。ドジャースの大谷翔平選手(31)とカブスの鈴木誠也選手(31)は、シーズン最後の最後までワクワクさせてくれました。

大谷翔平 HR数自己最多で締めくくる

ドジャース・大谷翔平 この記事の写真は11枚

すでに地区優勝を決めているドジャースとマリナーズの最終戦。

28日は休養を取った大谷選手は、1回から全開です。ツーベースヒットで31試合連続出塁をマークすると、続く第2打席も鋭いヒットを放ちます。

ドジャースの先発は今シーズン限りで引退するカーショー投手(37)。レギュラーシーズン最後の登板で、三振を積み上げてゆきます。

5回、対するはア・リーグ、ホームラントップ(60本)のローリー選手(28)。伝家の宝刀カーブで抑え込みます。カーショー投手は6回途中7奪三振無失点で交代。最後はチームメイトが続々と集まりました。

敵地にもかかわらず、観客はスタンディングオベーション。球場中がカーショー投手の功績をたたえます。

余韻冷めやらぬ直後の7回。再び球場が沸いたのは、大谷選手の第4打席でした。自己最多となる55号ホームランを放ちます。3年連続のホームラン王とはなりませんでしたが、キャリアハイの数字でシーズンを締めくくりました。

大谷選手
「自分のベストを更新できたのは良いこと。あしたから切り替えて、ポストシーズンに向けて頑張りたい」

鈴木誠也 32号HRで締めくくる

カブス・鈴木誠也

一方、ここ3試合4ホーマーと当たっているカブスの鈴木選手。29日もホームランの32号。日本人のシーズンホームラン数では、松井秀喜さんの31本を抜きました。

メジャー史上最大の逆転劇

ア・リーグ中地区の順位表 ※試合前時点

そして、29日のシーズン最終戦は他にも熱い試合が多かったんです。

ア・リーグ中地区の優勝争いは、ガーディアンズとタイガースが同率首位に並ぶとんでもないデッドヒート。最終戦の行方は…。

11年ぶりの地区優勝がかかるタイガースは、レッドソックスとの一戦です。

1回、吉田正尚選手(32)と対します。ポストシーズンへ向け、調子を上げる吉田選手に4試合ぶりの一発を浴びるなど、接戦を落としてしまいます。

では、ガーディアンズは延長10回ウラ、3点を追いかける場面。タイムリー2ベースで1点を返すと、さらにチャンスを広げ、一発が出ればサヨナラ…。豪快な一撃はライトへ!逆転サヨナラ3ランを放ちます。

ガーディアンズが15.5ゲーム差をひっくり返すメジャー史上最大の逆転優勝を果たしました!

止まらないブルージェイズ打線

ア・リーグ東地区の順位表 ※試合前時点

一方、ア・リーグ東地区最終戦もブルージェイズとヤンキースが同率首位で並んでいます。

ブルージェイズは大事な試合で、満塁ホームランが飛び出すなど、得点を重ねに重ねレイズに大勝しました。

ヤンキースも勝利しましたが、直接対決の成績でブルージェイズが優勝を飾りました。

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世界一かけ…ポストシーズン開幕へ

確定したポストシーズンの組み合わせ

ポストシーズンの組み合わせが確定しました。ドジャースは来月1日からのワイルドカードシリーズで、まずレッズと対戦することになりました。そして、勝ち進むとフィリーズと対戦することになります。

さらに、カブス対パドレスは日本人選手4人の対決となります。どんな戦いになるのか?松坂大輔さんに話を聞きました。

王者ドジャースvs名将率いるレッズ

ドジャースがホームでレッズを迎えるワイルドカードシリーズ

ドジャースがホームでレッズを迎えるワイルドカードシリーズ。2戦先勝で地区シリーズ進出が決まります。

まず、ドジャースについて松坂さんはこう解説します。

松坂大輔 「レギュラーシーズン打っていた選手が大谷選手も含めポストシーズンで打てるかどうか分からない。投手陣の出来が鍵になる」

ワイルドカードシリーズの先発予想はこの3人です。初戦にサイ・ヤング賞2度を誇るスネル投手(32)。2戦目に山本由伸投手(27)、今シーズンの防御率はリーグ2位です。そして大谷選手が3戦目とみられています。

「ドジャース的には余裕のあるローテーション。3戦目に大谷選手が控えてることは、大きな安心材料になる」

去年の王者ドジャースに挑むのがレッズ。飛び抜けたチーム成績はありませんが、29日にワイルドカード3位に滑り込みました。

率いるのはフランコーナ監督(66)。就任1年で平均年齢27歳の若いチームをポストシーズンに導きました。

実は松坂さんのレッドソックス時代の監督で、ワールドチャンピオンに導くなど監督通算2000勝を超える名将です。

「お父さんのような感じでした。練習前に選手とカードゲームして遊んだり、私生活の相談をしたり。強いチームに仕上げて、ポストシーズンに進出しているのを見て、さすがだなと思って見てます。チーム作りのうまさ、投手交代のタイミングとか上手なイメージ。ドジャースに対して、接戦に持ち込めば終盤なんとかできる。経験豊富なフランコーナ監督がどういうプランを考えているのかは気になるところです」 広告 4人の日本人選手 カブスvsパドレス

4人の日本人選手 カブスvsパドレス

もう一つのナ・リーグワイルドカードシリーズ

ナ・リーグワイルドカードシリーズのもう一つは、カブスとパドレスです。

5年ぶりのポストシーズンに挑むカブス。今永昇太投手(32)は2戦目で先発予想されています。

「メジャーに行ってから初のポストシーズン」 「メジャーに行ってから初のポストシーズン。勢いをつけるピッチングを期待したい」

一方、パドレスのダルビッシュ有投手(39)は3戦目での登板になるとみられています。

「ダルビッシュ投手に回ってくることがあれば、それはチームにとって苦しい状況。チームを救うピッチングを楽しみにしたい」

レッドソックス4年ぶり進出 吉田正尚も

そして、ヤンキースと対戦するのは、かつて松坂さんが所属したレッドソックス。27日、4年ぶりにポストシーズン進出決定。その試合で始球式を務めたのが、松坂さんでした。

レッドソックスOBで始球式を務めた松坂大輔 「『行った俺のおかげだ』という自己満足の気持ちで眠りにつきました。いいところで打ってくるイメージを改めて印象付けた選手は吉田正尚選手。ポストシーズンで遺憾なく発揮してほしい」 見どころ満載のポストシーズン

見どころが満載のポストシーズンは来月1日から始まります。

(「報道ステーション」2025年9月29日放送分より)

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