
国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」の高校野球硬式が2日に終了した。従来の9イニング制から7イニング制に短縮された大会。日本高野連は国スポでの導入を踏まえて検証し、甲子園大会などでの実施可否を含めた対応策をまとめる方針だ。
全7試合のうち、試合時間が2時間を超えたのは準決勝の仙台育英(宮城)―高川学園(山口)の1試合で、2時間3分だった。2試合が1時間29分で最短となり、平均は約1時間41分。今夏の甲子園大会の準々決勝から計7試合の平均が約2時間17分なので、36分も短くなった。
戦術面での変化を求められることが顕著になった。指導者は先取点の重要性を説き、球児からも同様の声が上がる。今回の国スポで優勝した山梨学院の吉田洸二監督は「先攻で戦った方がより有利」と断言。高川学園は9イニング制では後攻を理想とするが、今大会の決勝は先攻を取った。
高校野球では選手の健康管理が課題。日本高野連は検討会議で議論を進め、全国の加盟校や一般のファンを対象に7イニング制のアンケートを実施した。(共同通信)
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