(4日、プロ野球 広島東洋カープ1―3東京ヤクルトスワローズ)
セ・リーグはリーグ戦の全日程を終え、広島・小園海斗の首位打者と最高出塁率の「2冠」が決まった。広島の選手が首位打者、最高出塁率に輝くのは2021年の鈴木誠也(現・カブス)以来になる。
小園は五回、投手の代打で出場したが、初球が死球に。快音を響かせることはできず、打率3割9厘で終えた。
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数字だけを見ると、セ・リーグでは1962年の森永勝治(広)の3割7厘に次いで2番目に低い。ただ、今季の規定打席到達者で3割以上をマークしたのはセで小園と泉口友汰(巨)の2人のみ。パ・リーグは現時点で牧原大成(ソ)1人しかいない。
「投高打低」にあって、小園が心がけていたのはファーストストライクから振っていく積極的な姿勢。そして「何が起きても次の日は絶対に来る。失敗しても、引きずらないように心がけている」という切り替えだ。
月間打率では5月に1割8分5厘と苦しんだものの、6月は3割5分2厘と盛り返した。「全然だめなときもあったけれど、使ってもらった」。首脳陣の起用にしっかりと応えた。
ここ数年で首位打者になっている他球団の主力選手に故障者が多かったのも事実。小園も、そのことを口にしながら、「そういう方たちがいるなかでも、(首位打者を)とれるように頑張りたい。次は優勝して、タイトルも取れたらいいなと思います」。プロ7年目で初めてつかんだタイトルを、次なる飛躍の糧にする。
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