ア・リーグの地区シリーズ第3戦が8日(日本時間)に行われて、1勝1敗で迎えたマリナーズは敵地でのタイガース戦で打線が奮起、シーズン60本塁打を放ったC.ローリー(28)に待望のアーチが生まれて勝利した。2敗と王手をかけられたヤンキースは本拠地・ヤンキー・スタジアムでブルージェイズと対戦し、3点差の4回、A.ジャッジ(33)が1号同点スリーラン、5回にはJ.チザムJr(27)に1号勝ち越しアーチが飛び出して勝利を収めた。

地区シリーズ2試合で23失点と投手陣が機能していないヤンキース、本拠地に戻っての第3戦、今季18勝をあげた先発C.ロドン(32)が1回、1死一塁で3番・V.ゲレーロJr(26)に3試合連続ホームランとなる先制の2ランを浴びた。

後のないヤンキースはその裏、2死一、二塁でG.スタントン(35)のタイムリーで1点を返した。しかし、3回、ロドンが踏ん張れず、1死一、二塁から3連続タイムリーを打たれるなどこの回4失点、1対6と5点のリードを許した。

このまま終われないヤンキース、その裏、無死二塁で2番・ジャッジがタイムリーツーベース、さらにスタントンの犠牲フライで3対6と詰め寄った。

4回には1死一、二塁でジャッジ、内角高め、ややボール球のストレートを上手く腕をたたんで振りぬくと、レフトポール直撃の1号同点スリーラン、静まりかけていたヤンキー・スタジアムが大歓声、5点差を追いついた。

5回には1死走者なしからチザムJrがプレーオフ1号の勝ち越しアーチ、7対6とヤンキースがこのシリーズ初めてリードを奪った。さらに2死二塁から9番・A.ウェルズ(26)が貴重な追加点となるタイムリーで8対6。

6回には1死走者なしの場面でブルージェイズベンチはジャッジを申告敬遠、ヤンキースはここから1死二、三塁のチャンスを作り、きっちり犠牲フライで追加点をあげた。

ヤンキースは5回途中からC.ドバル(28)、T.ヒル(35)、D.ウィリアムズ(31)と投手陣は総力戦で繋ぎ、8回1死から守護神のD.ベッドナー(30)を投入、ヤンキースが1戦必勝で勝利を収めて、1勝2敗とした。

雨のために試合が3時間遅延して始まったデトロイトでのタイガース対マリナーズ、先手を取ったのがマリナーズ、3回、R.アロザレーナ(30)のタイムリーなどで2点を先制。4回には今季60本塁打を放ったC.ローリー(28)のタイムリーで追加点を奪った。

9回にはローリーがシンカーを捉えて、左中間へプレーオフ初アーチ、“60発男”が本領を発揮し、敵地でマリナーズが勝利して連勝、2勝1敗として2001年以来、24年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズに王手をかけた。

【ア・リーグ地区シリーズ】※3勝先取

■タイガース(1勝2敗)4ー8マリナーズ(2勝1敗)

■ヤンキース(1勝2敗)9ー6ブルージェイズ(2勝1敗)


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