大相撲でウクライナ出身の小結安青錦が9日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見し「こんなに早く三役に上がれると思っていなかった。横綱を目指してやっていく」と力強く抱負を述べた。年6場所制で最速となる初土俵から所要12場所(付け出しを除く)での新三役の秋場所では11勝を挙げ、次の大関候補に名乗り出た。
海外メディアから、日本国籍を取得した上で引退後に親方として日本相撲協会に残る可能性を問われると「相撲が好きなので、できれば指導もしたい。将来的な話だが、親方になれるのだったらなりたい」との意向を示した。
新入幕から4場所連続11勝と快進撃を続ける21歳の新鋭。異国の地での成功に「日本に来たのは自分で決めた道。自分が決めた道を真っすぐに歩くことが大事だと思う」と信念を語った。
ロシアによる侵攻を受け、相撲を続けるために2022年4月に来日した。故郷のビンニツァには一度も戻っておらず「もちろん帰りたい気持ちはある。友達と会いたいし、普通に自分の街で散歩したい」と望郷の思いを吐露した。(共同通信)
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