■ア・リーグ地区シリーズ第5戦 マリナーズ3xー2タイガース(日本時間11日、T-モバイル・パーク)
マリナーズが2勝2敗で迎えた地区シリーズ最終戦でタイガースを延長の末に下し、イチローがメジャーデビューした2001年以来、24年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズ進出を果たした。
タイブレークなし、2-2の同点で迎えた15回裏、タイガース8番手T.ケインリーに対し、先頭J.P.クロフォード(30)がヒット、R.アロザレーナ(30)が死球で無死一・二塁。さらに今季60本塁打のC.ローリー(28)がセンターライナーも、相手守備の悪送球で1死二・三塁とすると、J.ロドリゲス(24)が申告敬遠で満塁に。最後は4番J.ポランコ(32)がライトへ決勝タイムリーを放ち、大接戦をサヨナラ勝利で締めくくった。
大一番の試合は4時間58分と5時間に迫る死闘。先発のG.カービー(27)は5回0/3(66球)を投げ、3安打1失点、6奪三振の力投。打線はタイガース先発、昨季サイ・ヤング賞のT.スクーバル(28)を相手に、2回は1死からJ.ネーラー(28)が二塁打で出塁すると、続くM.ガーバー(34)の打席で三盗に成功。ここでガーバーはセンターに犠牲フライを放ってマリナーズが先制した。
1-0の1点リードで迎えた6回のカービーは、先頭のバイエズに二塁打を許すとウィルソン監督がマウンドに向かい、ここで交代。本拠地ファンは大きな拍手でカービーの力投を称えた。だが代わったG.スパイアー(30)が1番のカーペンターに2球目のストレートを捉えられ、逆転の2ラン本塁打を被弾。交代直後の一発に本拠地スタジアムは静まり返った。
だが7回のマリナーズ打線は、2番手フィネガンを相手に、四球とネーラーのヒットで2死一・二塁のチャンスに。代わったホルトンに対し、代打・L.リバス(28)がレフトへのタイムリーを放ち、2-2の同点と試合は振り出しに。
勝負どころでリリーフ陣も奮投し、8回はブラッシュが2死から四球を与えたところで守護神A.ムニョス(26)に交代。無失点で切り抜けたムニョスは9回も3人で抑えた。試合は2-2で総力戦の延長戦(タイブレークなし)へ。10回はL.ギルバート(28)が初のリリーフ登板に向かい3者凡退に。
10回裏の打線は、T.メルトンを相手に先頭のV.ロブレス(28)が二塁打で出塁すると、2死でローリーが申告敬遠。だがJ.ロドリゲスが遊ゴロでチャンスをつかめず。11回のギルバートはヒットと申告敬遠で1死一・二塁とするも、低めのコースを丁寧に攻め、後続を抑えた。打線は11回、K.モンテーロを相手にポランコ、E.スアレス(34)、ネーラーが3者凡退。
ギルバートは12回、先頭から2者連続ヒットを許してしまい、E.バザード(29)に交代。無死一・二塁のピンチでバントを決められ二・三塁としたが、続くバイエズをバットをへし折る三ゴロで、本塁タッチアウト。申告敬遠で2死満塁として、トーレスを右飛で切り抜け、バザードが雄叫びを上げた。
12回の打線は続投のモンテーロを相手に、リバスが四球で出塁すると、牽制悪送球で二塁へ。続くロブレスがバントを試みたが、手に当たり死球の判定で無死一・二塁に。絶好のチャンスもクロフォードがバントできず左飛、アロザレーナが投ゴロ併殺打の拙攻で無得点。
バザードは13回も気迫の投球で、3者連続三振に仕留め、またもマウンドで吠えた。13回裏、タイガース7番手のJ.フラハティに対し、ローリー、ロドリゲスが連続四球で無死一・二塁に。だがポランコは空振り三振、続くスアレスが遊ゴロ併殺打で、またもチャンスをいかせず。
3イニング目のバザードは14回、1死でディングラーに二塁打を浴びたが、次打者を気迫の見逃し三振。ここで今季11勝のL.カスティーヨ(32)に交代し、バイエズを一飛で退けた。14回の打線は、2死でロブレスが四球で出塁したが、二盗を試みるもタッチアウト。15回のカスティーヨも粘りの投球で3者凡退と集中力を切らさず、打線のサヨナラ劇につなげた。
24年前の2001年はイチローがマリナーズ入団1年目の年。チームはMLB史上最多勝利(タイ)となるシーズン116勝を挙げ、リーグ優勝決定シリーズまで進出した(ヤンキースに敗退)。
ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ(4戦先勝方式)は日本時間13日から行われ、東地区優勝のブルージェイズと対戦する。
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