
貴乃花光司さんが2018年秋に日本相撲協会を退職してから7年となった。令和の大相撲は大の里と豊昇龍の両横綱が東西に並び、9月の秋場所では優勝決定戦で熱戦。「平成の大横綱」は横綱初制覇を遂げた大の里に熱い視線を送る。
「普通にやれば、大の里の1強時代になるでしょう。彼しかいない。秋場所の相撲を見ると、追随する者はそうはいないのではないか」
大の里は25歳と若い。今後の課題は何か。
「横綱になると、こういう相撲も取れるのではないかと欲が出る。そんな考え方は通用しない。上がった時の力を継続して鍛えない限り、横綱は務まらない。だから彼は右を差して攻める相撲をとことん追求し、自問自答しながら五感を研ぎ澄ませてほしい」
貴乃花さんは22歳で横綱に昇進。最初の3年間は18場所で優勝11度と強さを誇ったが、その時期に既に引き際を考えていたという。最高位に立った厳しさを明かす。
「上がったらもう落ちるところがないから、3年くらいは伸び伸びやれる。その3年が過ぎると体の各関節にひずみが出てきて衰えに向かう。私は20代中頃で(引退を)考えた。(共同通信)
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