■MLB ナ・リーグ優勝決定シリーズ ブルワーズ1ー5ドジャース(15日、アメリカンファミリー・フィールド)

ドジャースの大谷翔平(31)がリーグ優勝決定シリーズ第2戦で“1番・DH”で出場し、5打数1安打1打点1盗塁。20打席ぶりのヒットが貴重なタイムリーとなった。先発の山本由伸(27)は9回を投げて被安打3(1本塁打)、奪三振7、四死球1、失点1(自責点1)。山本はメジャー初完投勝利、プレーオフでの日本選手初の完投となった。ドジャースは敵地で連勝し、本拠地に戻ることになった。

第1戦は2対1と薄氷を踏む勝利となったドジャース、D.ロバーツ監督(53)は「簡単には勝てない。これはタフで厳しいシリーズになると思う。誰も楽にいくとは思っていない」と試合後にコメント。

第1戦は今季ブルワーズから初勝利をあげて先勝したドジャース、試合の流れを作る大谷の第1打席、ブーイングで打席に入ると、今季17勝でリーグ最多勝を獲得したF.ペラルタ(29)は3球連続カーブ、大谷は手を出さずに見極めていた。そして、カウント2-2から低めのスライダーで空振り三振、大谷は17打席ノーヒットとなった。

第2戦のマウンドを託されたのは山本、今季ブルワーズ戦、アメリカンファミリー・フィールドで登板し、自己最短2/3回、5失点で降板となった。1回、1番・J.チューリオ(21)に低め97マイル(156キロ)のストレートを狙われて、ライトスタンドへプレーオフ2号となる初球先頭打者ホームランで先制された。その後は気持ちを切り替えて3人で抑えた。

ドジャースは2回、1死走者なしで6番・T.ヘルナンデス(33)、ペラルタのスライダーを上手く拾ってレフトスタンドへ、プレーオフ4号となる同点ソロ。現地時間明日、33歳の誕生日を迎えるベテランが山本に得点をプレゼントした。

さらに2死走者なしから8番・E.ヘルナンデス(34)がヒットで出塁すると、9番・A.パヘス(24)がライト線へ、1塁走者のE.ヘルナンデスが一気にホームへ還り、2対1と逆転した。2死二塁で大谷の第2打席、カウント0-2からカーブをすくったが、ライト正面のライナー、いい当たりの野手の正面に飛んでしまった。

2対1で迎えた5回、無死1塁で大谷の第3打席、カウント1-2からボール球の高めのストレートに手を出してしまい空振り三振、大谷はここまで19打席無安打となった。

山本は2回以降は走者を許すが、得点圏には進めさせず。勝ち投手の権利がかかる5回、先頭の8番・J.バウアーズ(30)には慎重になり、フルカウントとしたが、カットボールで芯を外し、いい当たりもライトフライ、その後、四球で走者を許したが、1番・チューリオにもボール先行もここでもシンカーで芯を外してレフトライナーとブルワーズ打線の打撃を上手くかわして、勝投手の権利を手にした。

ドジャースは7回、1死三塁で大谷の第4打席、ブルワーズは第1戦で先発したA.アシュビー(27)にスイッチ、カウント2-2と追い込まれたが、内角低めのシンカーを捉えて、ライト前へタイムリーで4対1。大谷は20打席ぶりのヒットが貴重なタイムリーとなった。

さらに8回には1死一、二塁から7番・T.エドマン(30)がライト前へタイムリーで5対1、尚も2死満塁で大谷の第5打席、ブルワーズ5人目、左腕のR.ギャサー(26)と対戦。3球連続スイーパーで空振り三振に倒れた。

5対1とリードしたドジャースはその裏のマウンドも山本に託した。先頭の代打・I.コリンズ(27)をカウント2ー2と追い込むと、最後は96マイル(154キロ)のストレートで見逃し三振、ここにきても球速は落ちず、6回以降はブルワーズ打線をノーヒットに抑えた。

9回のマウンドにもあがった山本、111球の熱投でメジャー初となる完投勝利、プレーオフでの日本選手初となる完投となった。

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