来年のオリンピックでの現役引退を表明した女子スノーボード竹内智香の壮行会が開かれました。女子で史上最多7度目のオリンピック出場に向けて竹内が抱負を語りました。

14日、広島ガスで行われた竹内智香の壮行会。

来年2月に最後となるミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けて決意を表明しました。

竹内智香
「春に皆さんとお祝いができるように帰国できるように全力で頑張って行きたいと思いますので応援、よろしくお願いします」

広島ガスの中川社長以下、社員らがメッセージを書きこんだ日の丸が贈呈されました。

広島ガス中川社長
「真ん中には最高の景色をTOMOKAと書かせていただいております」

41歳の竹内は今年5月、「最後のオリンピック挑戦」と競技生活からの引退を表明しました。

今年1月のワールカップで3位に入り、オリンピック派遣基準の条件の一つをクリアーしたことが引退決意の引き金になったといいます。

「オリンピックがグッと近づいたことで、スノボードの雪山の神様があと一年頑張りなさいと背中を押してくれたのかなと思いました。自分が明るく前を向いて退いていける瞬間なのかなと思って決めました」

最後になる壮行会。

「あらためて良い時も悪い時も引退すると決めた時も休むという時も、どんな時も変わらず迎え入れてくれるっていう、そこに対して改めて感謝しています」

2014年、4度目のオリンピック、パラレル大回転。

実況「竹内智香、銀メダル以上確定」

日本女子スノーボード界初のメダル獲得の瞬間でした。

「ほんとうにスノーボードを始めて小さな頃からの目標、夢がオリンピック、メダルというモノだったので、そこに一直線にすすんでいたのが2014年。そこから銀で終わって。もう一つ上の金メダルを目指したいと思って目指したのが2018年、平昌。やはり、平昌を目指した4年間というのはすごく苦しかったですし、スタートに立つことが初めて怖いとも思いましたし」

金メダルを目指した5度目のオリンピックは5位に終わりました。

「正直そこから選手を続けるということは全く想像ができない」

竹内は2年半、完全に競技から離れました。

「色んな世界を見て充電させてもらえてもう一回競技の世界に戻ろうって決めたんですけども、楽しみたいという言葉を沢山使っていて、勝ちに行くというのはそれ相応の覚悟が必要なわけでやっぱりその言葉は使えなかった」

楽しみたいと臨んだ6度目の北京オリンピックは途中棄権で終わりました。

「北京までの2年、この3年、約5年間、どちらかというと楽しむという言葉と向き合ってきたからこそほんとうに長すぎる時間ではあるんですけど、充電させてもらえたからこそ、怖いと思った勝負の世界と向き合えるのかなと会見でも勝ちに行きたいという言葉を使いました」

今年8月からスイスで合宿、9月半ばには、ここ2年悩まされてきた腰痛が取れたといいます。

「できる努力は全身全霊を、全ての努力をしていきたい。悔しいという気持ちが納得のいく形で追われるくらいの全ての努力、準備をして行きたい」再び勝ちに行くという7度目のオリンピックに挑む竹内智香にとってオリンピックとは?ON竹内「4年おきにオリンピックがくるからこそ、色んなことを学ばせてもらえる教科書のような同志のような存在なんじゃないかなと思ってます」

12月から始まるワールドカップで世界ランキング現在21位の竹内が32位以内を維持すれば1月中旬にオリンピック代表に決まります。竹内にとって最後のオリンピックは2月にイタリアのミラノで開催されます。

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