■プリンセス駅伝(19日、福岡県・宗像ユリックス発着点、6区間42.195km)
女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝(第44回全日本実業団対抗女子駅伝、11月24日・宮城県・仙台開催)の予選会であるプリンセス駅伝が19日、福岡県宗像市を発着点とする6区間42.195kmのコースで行われた。
31チームが参加し、上位16チームにクイーンズ駅伝出場権が与えられる今大会。最長の3区(10.7km)を天満屋は女子マラソン日本記録保持者の前田穂南(29)が走った。トップの三井住友海上と20秒差でタスキを受けた前田だったが、シスメックスの尾崎光(21)に序盤で抜かれ3位に後退する。それでも前田は再び、4㎞過ぎでシスメックスを捉え2位に浮上。トップ・三井住友海上の兼友良夏(24)に16秒差まで迫る。
前田以上に素晴らしい走りを見せたのは、スターツの伊澤菜々花。昨年の1区区間賞で34歳の大ベテランは14位でタスキを受け取ると、11人抜きの快走を見せ、チームを3位に押し上げた。さらに7㎞過ぎには前田も抜き去り、2位に上がり、トップの三井住友海上に約5秒差に迫る。そして8.6㎞過ぎでついにトップ、三井住友海上を捉え13人抜きで1位に立った。
残り2㎞は伊澤と兼友のデッドヒートが続き、残り500mで兼友がトップを奪い返したが、残り300mで伊澤が抜き返しスパート、1位でタスキを繋いだ。
伊澤は高校・大学時代に大活躍し、将来を嘱望されていた選手。しかし実業団入り後は低迷し、21年12月に一度は引退した。だが母校の順大でコーチをしている間に再度走りたい気持ちが強くなり、昨年スターツで現役に復帰した。
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