力感のない、ゆったりとしたフォームから最速152キロを投げ込む相良雅斗投手(22)。豊田大谷高校時代は全くの無名だった。

スカウトが注目するきっかけとなったのは去年、中日ドラゴンズの二軍との交流戦だ。プロ相手に3回無失点と堂々のピッチングを披露、一気にドラフト指名候補の仲間入りを果たした。

“木の板”でスクワット→ボールの回転数に変化が⁉

相良投手の取材をしていると珍しいトレーニングが始まった。木の板に足の外側半分だけを乗せ、スクワットのようにヒザを曲げる。大学で出会ったトレーナーに勧められて始めたという。

しっかり足の裏で踏めるようになることで、指先に伝わる力が上がった」とその効果を実感。それはストレートの回転数にも表れた。

プロ野球の投手の平均的な回転数は約2200、メジャーリーガーは約2300なのに対し、相良投手は2480を計測したのだ。強烈なスピンの利いた伸びのあるストレートが、相良投手の最大の武器だ。

「300回はできる」集中力も人並み以上?

チームメイトに、相良投手がどんな人かを尋ねてみた。すると「リフティングが特技」だという。本人も「300回くらいはできる」と自信ありげ。

実際にやってもらうとかなりの腕前で、なかなか失敗しない。ディレクターが話しかけても全く集中力は乱れない。

終わってみると記録は「300回」を大幅に上回る“494回”。テレビカメラも回っている中、一発で結果を出したこの勝負強さもまた相良投手の魅力の1つだ。

■相良雅斗(さがら・まさと)
2003年09月24日 愛知・豊明市出身 豊田大谷高校 岐阜協立大学卒業
184センチ 79キロ 右投げ右打ち/投手 
・好きな球団は中日ドラゴンズ、好きな選手は髙橋宏斗投手
・大学で挫折したときに田中将大の本を読んで復活

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