ドラフト会議を終え、チームの再編成に取り掛かるカープは25日、新たに4人の選手と来シーズンの契約を結ばないと発表しました。

球団から来シーズンの契約を結ばないことを伝えられたのは捕手の磯村嘉孝(いそむら・よしたか)と内野手の山足達也(やまあし・たつや)と韮澤雄也(にらさわ・ゆうや)、育成の外野手・名原典彦(なばら・のりひこ)の4選手です。

中京大中京高校出身の磯村は2010年にドラフト5位でカープに入団。
2019年には65試合に出場し打率2割7分8厘、4本塁打を記録。プロ通算15年と長くチームを支え、2023年にはFA権を取得するも行使せずカープに残留しましたが、近年はケガの影響もあり、2軍で過ごす時間が長くなると今シーズンの一軍出場は6試合にとどまりました。

磯村嘉孝
「野球センスは無かったんですけど、出会ったみなさんのおかげで15年間、野球をやることができたので出会った皆さんに感謝しています」
「人生100年時代と言われている時代なのであと67年、ライフワークバランスをプロ野球界で聞いたことがないので、気にせず突っ走っていきたいと思います」

また中学、高校、プロと共に野球をしてきたひとつ上の先輩、堂林について聞かれ涙を見せる場面も…

磯村嘉孝
「(報告は)しました。2人でちょっとやばいかもな、みたいな話はしていたのでやっぱ来たか、という感じでひとまずはお疲れ様と言ってもらえました」
「絶対超えられない野球技術や人間性など常に近くで素晴らしい存在だったのが堂林さん。本当に一緒に野球をやってこれて、たくさん面倒も見てもらったし、本当に嬉しく思います」

磯村嘉孝選手(32歳)

昨季オフにオリックスから現役ドラフトで加入した山足は内野をどこでも守れるユーティリティプレーヤーとして活躍が期待されましたが5月に一軍登録を抹消されると、再昇格することなく一軍出場は11試合にとどまりました。

山足達也
「年齢も年齢で今季はずっとファームにいたのである程度は覚悟していた」
「8年間どんな時でも応援してくださった方が多く、その声ががんばろうという活力になっていたのでありがとうございました」

山足達也選手(31歳)

花咲徳栄高校出身の韮澤は2019年のドラフト5位でカープに入団。
プロ3年目で一軍デビューを果たすと2023年は45試合に出場し初のお立ち台も経験。しかし今シーズンは2軍で打率1割9分5厘と打撃が低迷し、4年ぶりに一軍出場が0に終わりました。

韮澤雄也
「今年一年はケガで離脱して思うようにいかなかったので悔しい一年になりました」
「短い間でしたが、どこに行ってもカープファンがいたので力になりました。ありがとうございました」

韮澤雄也選手(24歳)


なお磯村は現役引退を表明。山足、韮澤は現役続行を希望し、11月12日にマツダスタジアムで行われるトライアウトを受ける予定。
また球団から名原には育成選手での再契約を予定しているとのことです。

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