14日、夏の甲子園で2回戦に挑む沖縄尚学は、選手たちが目先の目標に掲げる「学校通算甲子園30勝」まであと2勝と迫っています。守り勝つ野球がテーマの今年のチームの中心となっているのが、マウンドを守る2年生たちです。
エースナンバーをつけるサウスポー・末吉良丞(すえよし・りょうすけ)は、沖縄大会で4試合、29イニングを投げて失点1、奪三振は40と文句なしの成績。甲子園初戦となった金足農業戦でも快投を披露しました。
最速146キロのストレートと、キレのある変化球を武器に、9回を投げ、被安打3、14奪三振での完封。打線が挙げた1点のリードを守り切りました。

▼末吉良丞
「春は点を取られすぎて負けてしまったので、この夏点を取られず勝てたことは嬉しい」
一躍、全国からも注目を集める存在となった末吉ですが、チームには、切磋琢磨する多くの2年生投手がいます。
背番号10番を背負う、新垣有絃(あらかき・ゆいと)投手は、ファーストを守る副キャプテン・新垣瑞稀(あらかき・みずき)選手のひと学年下の弟。この夏は、兄弟での甲子園出場を決めました。
▼新垣有絃投手
「自分が投げて抑えて勝てたら一番。それを目指して頑張りたい」
今年、春のセンバツ甲子園2回戦で横浜高校と対戦した際に、大事なマウンドを任されたのが、新垣有絃投手でしたが、全国屈指の打線を相手に初回、いきなり3失点で降板。先発の役割を果たすことができませんでした。
センバツの舞台で味わった悔しさを糧に、ボールに磨きをかけてきた成果がこの夏に表れ、夏の沖縄大会では、2試合、12イニングを投げて、失点1。
エースの末吉にも負けない投球で、チームの甲子園出場にも大きく貢献しました。この夏こそ日本一を目指すチームの一員として、悔しさを味わったマウンドでのリベンジを誓っています。
このほか、U-15の日本代表経験もある大城諄來(おおしろ・じゅらい)投手や、田場典斗(たば・てっと)投手ら2年生の好投手がひしめく沖縄尚学の投手陣。
甲子園のマウンドで、躍動が期待されます。沖縄尚学は14日(木)第2試合、徳島県代表の鳴門高校と対戦します。
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