サッカーJ1横浜F・マリノスの中山昭宏社長が4日、横浜市内で報道陣の取材に応じた。クラブが10月28日に西野努スポーティングダイレクター(SD)が今季限りで退任すると発表したことについて、「今シーズンの結果と現状を総合的に検討した結果、今回の判断に至った。私自身も断腸の思いではある」と語った。
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マリノスは昨季まで強化責任者を社長が兼務していたが、今季はSDの役職を新たに設け、昨季途中まで浦和レッズでテクニカルダイレクターを務めた西野氏を招いた。
しかし、マリノスはシーズン序盤から成績不振に陥り、今季就任したスティーブ・ホーランド監督を4月に解任。ヘッドコーチから昇格して後任に就いたパトリック・キスノーボ監督も6月に契約を解除した。
開幕から17試合でわずか1勝。シーズン途中まで最下位に沈んだ。現在、残留圏内の17位まで順位を上げたが、3試合を残して、残留を決められていない。
中山社長は、夏の選手補強などを評価した一方で、「監督が2度、交代になっている。そこでマリノスのサッカーとしてリカバリーしきれなかったのが年間を通してある」と1年間での契約満了について説明した。
今後、西野氏の後任として同じSD職を置くかは「検討中」とした。年内は現在の強化体制に中山社長も加わりながら、来季に向けた編成を進めるという。
今季、影を潜めた攻撃的なスタイルについては「再定義するところから始めたいが、(攻撃的な)アタッキングフットボールの旗を下ろすことは考えていない」と明言した。
西野SDを任命した中山社長自身の進退について問われると、「結果の責任は間違いなくある」とした上で、「今やりきらなければいけない責任がある。目の前の試合も含めて、今やらなければいけない課題をやりきる方に全力を尽くしたい」と話した。
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