ナショナルリーグ中部地区で2位のカブスは21日、本拠地シカゴで地区首位のブルワーズと対戦し、ここまで8勝5敗の今永投手が中4日で先発マウンドに上がりました。
1回は、先頭バッターにヒットを許しましたが続くバッターは高めのストレートでサードゴロのダブルプレーに打ち取るなど立ち上がりは3人で抑えました。
しかし、2回はフォアボールでランナーを出したあと2アウトから低めのストレートを捉えられ、ツーランホームランで2点を先制されました。
それでも今永投手は高めの力強い速球とキレのある変化球で空振りの三振を奪うなどして立ち直り、4回、1アウトの場面では内野と外野の間に落ちそうなフライをセンターのクローアームストロング選手がスライディングキャッチし、味方も好守備で支えました。
その後も今永投手は持ち味の高低差を生かした打たせて取るピッチングで追加点を許さず、7回まで粘り強く投げましたが1対2の場面でマウンドを降りました。

球数は98球、打たれたヒットは3本、与えたフォアボールが2つ、三振は5つ奪って2失点で防御率は3.03となりました。
カブスは8回、リリーフピッチャーが追加点を奪われ、試合は1対4で敗れて連勝が「3」で止まり、ブルワーズとのゲーム差も「7」に広がりました。
今永投手が負け投手となって今シーズン6敗目となり、今月は4試合に投げて防御率は2点台と好投しているもののまだ勝ち星がありません。
3番・指名打者で出場した鈴木誠也選手は4打数ノーヒットでフォアボールが1つでした。
今永 ホームラン悔やみ「腕の振りが少し弱くなった」
今永投手はチーム打率でリーグトップのブルワーズ打線に対して、ツーランホームランで2点を失ったものの4回以降は修正しノーヒットに抑えました。
今永投手は序盤のピッチングについて「ブルワーズ打線は空振りをしないので、序盤はいいところに投げようとしすぎて腕の振りが少し弱くなっていた」と振り返りました。
その上で「大胆にカウントを取りに行って、打たれたらしょうがないというマインドに切り替えた。握りも投げ方も、足を上げてからのタイミングも すべて4回から変えて、別人のような感じで投げられた」と中盤以降のピッチングに手応えを示しました。
カブスは地区首位のブルワーズと今シーズン最後の直接対決となった5連戦を3勝2敗で終え、残り34試合で7ゲーム差と逆転での地区優勝は厳しい情勢です。
今永投手は「この結果を引きずる必要はないと思う。ミラクルを起こしたくなることはあるが、そのミラクルというのはやるべきことをやっていないチームには訪れない。勝てる試合をとにかく落とさない。ただそれだけだと思う」と巻き返しへ前を向いていました。
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