仙台育英高校は12日、来月末から始まる全国高校サッカー選手権の出場を辞退すると発表した。サッカー部の3年生部員が、複数の部員から暴言を受けたと被害を訴え、高校が10月から調査。部全体の「構造的いじめ」があったと判断したという。

 高校によると、昨年5月に3年生部員から訴えがあり、いじめ防止対策推進法に基づく「いじめ重大事態」として調査を開始。一部の生徒に限らず、指導者ら部全体にいじめが起こりやすい状況があったと判断した。指導者や生徒らの部活動の運営方針や人権意識の是正のため、辞退を決めたとしている。部は今月2日の宮城県大会で優勝し、全国大会出場を決めていた。

 11日に部員全員と宮城県サッカー協会にも辞退する旨を伝達。協会は全国選手権の実行委員会の決定を受けて、今後の対応を検討するという。

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