サッカーの国際親善試合は14日、愛知・豊田スタジアムであり、日本(世界ランキング19位)はガーナ(同73位)に2―0で勝った。
- 「こういう子は伸びる」 遅咲きの渡辺剛が見せた中学時代の練習姿勢
日本は前半16分に南野(モナコ)が先取点。後半15分には堂安(Eフランクフルト)の左足シュートで加点した。守備陣も危なげなく、4試合ぶりに無失点で逃げ切った。
両者はすでに来年のワールドカップ(W杯)北中米大会への出場を決めている。日本は18日にボリビア(同76位)と対戦する。(時間は速報値)
前半から主体的に仕掛けた日本
前半は引いて耐え、後半からハイプレスで圧倒する――。日本は、10月のブラジル戦で得た成功体験に縛られなかった。
5試合ぶりの先制点は前半16分に生まれた。敵陣で前からプレスをかけ、パスの受け手を複数で囲み奪う。こぼれ球を佐野がドリブルで運び、最後はゴール前で南野が冷静に流し込んだ。
ブラジル戦では、後半から一気にギアを上げて歴史的な初勝利を手にした。W杯カタール大会でドイツやスペインにも勝ったパターンを、選手は「戦術カタール」とも言った。だが、めざすのは1試合を通して自分たちから仕掛ける主体的なサッカーだ。南野は試合後、「立ち上がりから、高い強度で入ることを考えていた」と明かした。
森保監督はブラジル戦前の3試合で、来年のW杯出場国に2分け1敗だったことに危機感を覚えていた。「ランキングが同等や下位のチームに勝たなくてはいけない」
前回のW杯後から培ってきたスタイルを、アジアだけでなく、W杯でも貫く。ゲーム主将を務めた南野はこの試合の意義を「ブラジル戦とは違う展開でしっかり勝ちきりたい」と話していた。
ただ、ガーナはW杯に出るとは言え、一部の主力が出場しておらず、本来の力を発揮していたとは言いがたい。日本は不用意なパスミスもあり、さらなる精度向上は本番に向けて不可欠。物足りなさが残る快勝だった。
森保監督 「個の強い相手が組織的に守備を固めてきたときにどう崩すか。選手たちがこじ開けて、結果を出してくれた」
堂安 1得点。「得意なコースで決める自信があった。守備をやりながらも、攻撃で違いを出すためにピッチに立っている。結果を出せてよかった」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。