■近代五種アジア選手権2025(15日、愛知県・安城市総合運動公園)

近代五種のアジアNo.1を決めるアジア選手権が愛知県安城市で開催され、昨年のパリオリンピック™で日本勢初の表彰台となる銀メダルを獲得した佐藤大宗(32)が、男子決勝で銅メダルに輝いた。

同大会は、来年名古屋市で開催されるアジア競技大会(9月19日~10月4日)の選考も兼ねており、佐藤は代表入りへ大きく前進した。

“キング・オブ・スポーツ”と呼ばれるほど過酷な近代五種は、1912年からオリンピック競技として長い歴史を誇る。従来はフェンシング・馬術・水泳・レーザーラン(射撃&ランニング)で実施されてきたが、28年のロサンゼルス五輪からは馬術がなくなり、TBS番組『SASUKE』をベースとした障害物レース「オブスタクルスポーツ」に変更され、注目を集めている。

佐藤はこの日、予選のウォーミングアップで左肩を痛めたと明かし、痛み止めとテーピングで痛みを抑えながら決勝に挑んだ。最初のフェンシングで全体2位と上々のスタートも、オブスタクル(同10位)、水泳(同12位)と苦戦。最後のレーザーランでは6位と巻き返し総合で3位に入った。

試合後は悔しさも残る中「何とか表彰台に上がることができた、次は頂点」と話し、新たに採用されたオブスタクルの対応については「(これまでは)馬術に特化した身体だったので、肩のケガだったりが多くて、苦戦することが多かった。中国、韓国の選手がオブスタクル上手かったので、もっと研究したい」とアジア大会を見据え、課題も見つかったようだ。

負傷しながらも銅メダルを獲得できたことに「自分がモットーとする言葉が“死ぬ気で戦う”なので、ヒヤリとする試合でしたが、まさにそれをお届けできた」と自信にもつながったとし、前回(23年)は6位と悔しい結果だったアジア大会に向けて「次は金メダル目指して、僕が一番強いんだということをみなさんにお届けできるように頑張ります」と力強く意気込んだ。

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