悲願のJ1昇格を目前にしている茨城県のプロサッカーチーム、水戸ホーリーホックが資金がない中、廃校となった中学校をクラブハウスとして活用し、地域一体となって快進撃を続けています。
クラブハウスに廃校利用
悲願のJ1昇格が目前に この記事の写真は8枚明治安田生命J2リーグ。水戸ホーリーホックは今シーズン2試合を残して首位をキープ。これまで1度も経験したことのない悲願のJ1昇格が目前に迫っています。
ファン 30代「期待しています、本当に。もう必ずつかみ取ってほしいです」 家族連れのファン
「めちゃくちゃ期待しています。来年も、今も楽しみです」
昨シーズンから指揮をとる森直樹監督のもと、勝ち切るチームへと成長しました。
水戸ホーリーホック茨城県の県庁所在地などに本拠地を置く水戸ホーリーホック。運営資金は、潤沢ではありません。
水戸ホーリーホック 西村卓朗GM「(J1・J2合わせた)40クラブの中でいうと、おそらく35、36番目とか。そういう少ない予算。採用のところとかでとりたい選手がなかなかとれないとか、採りたいスタッフが採れない」 廃校となった中学校を再利用
限りある予算のなかで、クラブハウスは廃校となった中学校を再利用。至る所に中学校だった名残がありました。
プロサッカークラブと行政による廃校利用は全国初少子化で児童数が減少し、毎年450を超える小中学校が廃校になっています。プロサッカークラブと行政による廃校の利用は全国でも初の試みです。
西村卓朗GM 西村GM「我々クラブの視点でも、クラブハウスどうしようということで困っていましたし、行政側においても、廃校になった施設どうしようという、お互いウィンウィンの関係」
廃校を利用したことで改修費およそ3億円の負担で済み、城里町が実際に負担したのはおよそ8200万円にとどまりました。
廃校の改修費残りは地方創生拠点整備交付金やスポーツ振興くじ助成金といった補助金で賄うことができました。
J1に昇格すればJリーグからの分配金も増え、全国からサポーターが来場するため経済効果も期待できます。
行政&住民一丸でJ1昇格へ
「アツマーレ」クラブハウス内には町役場も併設されています。施設名は「アツマーレ」。名前のとおり、町の人が日々集まり、自然と交流する地域の居場所になっています。
水戸ホーリーホックの選手が使用するジムには、町の人の姿も。
70代「(Q.毎回選手の方とは会う?)会うよ。だから、勝った時は褒めるし、負けた時は激励する」 根本凌選手(25) 水戸ホーリーホック 根本凌選手(25)
「僕はかなり刺激をもらっている。落ち込んだ時でも『頑張って』って、言ってくださったりして」
地域をさらに元気に。23日、2位のV・ファーレン長崎戦に勝てば、水戸ホーリーホック悲願のJ1昇格が決定します。
(「グッド!モーニング」2025年11月18日放送分より)
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