那須川天心選手(27)が1週間後、自身初の世界タイトルマッチに挑みます。キックボクシングを極めた選手が、今度はボクシングで世界の頂点へ。運命の一戦を前にその胸の内を語りました。
ボクシング界でも快進撃 デビュー以来無敗
ボクシング転向 この記事の写真は7枚 「タイミング的にはすべてが良い条件で整った。自分の人生を懸けて戦えている、見せられているのが、うれしく思います」5歳で格闘技を始め、キックボクシングでは42戦無敗。天性の足技で頂点に上り詰め、神童と呼ばれました。
そんな男が選んだボクシング転向。ボクシングを選んだ理由とは?
ボクシングを選んだ理由とは? 「単純に面白そう。ずっとチャンピオンみたいな、ずっと上の立場から挑戦者を迎え撃つのは、僕の性には合わないなと思いまして。だったら新しいことにチャレンジしようっていうのが強く。そっちの方が面白いじゃないですか。人生1回だし、なんでもやろうみたいな、なんでもやっちゃおう」那須川選手の格闘技人生第2章。ボクシング界でも勢いそのままに、デビュー以来無敗と快進撃を続けます。
競技特性と距離感の違い
しかし、本人は競技特性の違いにどう対応するか、簡単ではなかったといいます。
「簡単に思われがちですけど、本当に難しい」 「簡単に思われがちですけど、本当に難しい。すべてが違う。ラウンド数も違うし、キックボクシングはどちらかというと短距離なんですけど、ボクシングは長距離なので競技がガラッと変わるんですよ。間合いの取り方だったり、パンチの打ち方、ステップ、全部が違う」 大きくラウンド数が違う主に3ラウンドで戦うキックボクシングに対し、ボクシングは世界戦になると12ラウンドと大きくラウンド数が違います。
もう一つの違いが距離感。キックボクシングではキックを警戒するため相手との距離が遠くなるのに対し、ボクシングはパンチのみのため間合いが近くなり、同じ格闘技でも別物なのだといいます。
そんな違いに戸惑いながらも大切にしたのが…。
大切にしたこと 「何事も一から学ばないといけないと思う。基本がしっかりないと応用は絶対できないと思。この2年半くらいで“ボクシングの基礎”を学んできた感覚があって。ゼロからやるのは本当に長い時間かけないとできないんですよ」 バンタム級元世界王者・井上拓真選手ゼロからたどり着いた、世界タイトルマッチの舞台。相手は、バンタム級元世界王者・井上拓真選手(29)。“モンスター”井上尚弥選手の弟にして、才能ひしめくバンタム級を代表するボクサーです。
那須川天心選手 「ボクシング見ていなかった人が見ても“面白い”となると思う。いろんな格闘技がある中で、ボクシングって純度が高いですよね。だから、本当に強い人しか勝ち上がれない。最近の練習の中では基本はしっかりとできてきたので、あとは自分のスタイル。今まで、みんなが見たことないような動きだったり、パフォーマンスを見せられるのが今回の試合」(「報道ステーション」2025年11月17日放送分より)
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