■東京2025デフリンピック 水泳(22日、東京アクアティクスセンター)

日本で初めての開催となる東京2025デフリンピック。22日の水泳・200m個人メドレー決勝で5大会連続出場の茨隆太郎(31、SMBC日興証券)が、2分06秒11の1着で金メダルを獲得、大会2連覇を達成した。茨は400m自由形の銀メダル、200m自由形の金メダルに続き今大会3個目のメダルを獲得。デフリンピック通算としては日本史上最多となる22個目のメダル獲得という偉業を達成した。

男子200m個人メドレー決勝に臨んだ茨。最初のバタフライでは2番手辺りで折り返す。続く背泳ぎでも6レーンを泳ぐトップの選手を追いかけると、平泳ぎで抜き去り先頭に立つ。ラスト50mの自由形でも力強い泳ぎで他の選手たちを引き離し、1着でフィニッシュした。会場は大いに盛り上がり、茨は声援に手をあげて応えた。

21日に50m平泳ぎで銀メダルを獲得した久保南(29、大日本ダイヤコンサルト)と、串田咲歩(17、岐阜商業高)が女子100m平泳ぎ決勝に臨み、デフリンピック初出場の串田が1分15秒19で銅メダルを獲得、久保は1分15秒21で4位に入った。

【デフリンピック】
デフリンピックとは「デフ+オリンピック」。デフとは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がいのあるアスリートの国際的なスポーツ大会のこと。第1回は1924年にフランスで行われ、今年11月15日から行われる東京大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初開催となる。駒沢競技場を中心に21競技が行われ、80をこえる国と地域から約3000人の選手が参加する。

*写真は茨隆太郎選手

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