年末年始に花園ラグビー場で行われる全国高校ラグビーフットボール大会。聖地への出場をかけた各地の予選も11月23日(日)に最後に残っていた茨城の決勝戦が行われて、105回の記念大会に出場する56校が決定。

 25日(火)には、シード委員会での選考をへて、シード校8校が発表されました。

最後に花園への出場を決めたのは茗渓学園

 茨城県大会決勝は、14大会連続の出場を狙う茗渓学園と準決勝で清真学園との激闘を制して、晴れの舞台に進んできた東洋大牛久の対戦。

 序盤は、東洋大牛久が絶対王者相手に踏ん張ります。茗渓学園に攻め込まれながらも前に出る激しいディフェンスで得点を許しません。しかし、さすがは茗渓学園。落ち着いて攻撃を継続していくと、13分には、茗渓らしい大きな展開からCTB・奥田侃選手が先制のトライ。その後も持ち味の展開力に加えて、FW陣が力強さを発揮して得点を加えていきます。

 前半終了間際には、モールを押し込んでトライを奪うなど、局面、局面の強さで東洋大牛久を圧倒して7トライ。後半、東洋大牛久に1トライを許したものの、茗渓学園が43対5の大差で新たな挑戦者を振り切り、見事14大会連続31回目の花園への出場を果たしました。

注目のシード校は8校 抽選会は12月6日(土)に実施

 大会に参加する56校が決定した全国高校ラグビーフットボール大会。105回の記念大会で出場校が5校増えたため、2回戦から登場するシード校は8校。今回はAシード、Bシードといった区別はなく8校同列のシード校がシード委員会の選考をへて発表されました。組み合わせの上では、シード校それぞれが7校ずつの各ブロックに1校ずつ振り分けられるため、準々決勝まではシード校同士の対戦がない組み合わせとなります。

 注目のシード校は、春の選抜大会を中心に国体や関東大会、近畿大会といった公式戦を参考に選出。関東からは、春の選抜大会で優勝、神奈川大会(第1地区)でも盤石の強さを見せ、この全国大会の3連覇を狙う桐蔭学園。その選抜大会はベスト8、神奈川大会(第2地区)の決勝でも、安定した力を発揮した東海大相模。関東大会で桐蔭学園に圧勝した国学院栃木(栃木)の3校を選出。

 強豪ひしめく近畿からは、選抜大会ベスト8、サニックスワールドユース大会では大会連覇を達成した大阪桐蔭(大阪第3地区)。選抜大会で準優勝、京都大会では、京都工学院との死闘を制した京都成章(京都)、選抜大会ベスト4の御所実(奈良)の3校が選ばれました。

 九州からは、選抜大会ベスト4、国体でも準優勝した福岡の主力を担った東福岡(福岡第1地区)と選抜大会ベスト8、サニックスワールドユース大会準優勝の佐賀工(佐賀)の2校がシード校に選ばれています。

 一方で、昨年度のこの大会準優勝の東海大大阪仰星(大阪第1地区)、ベスト4の常翔学園(大阪第2地区)、東海王者の中部大春日丘(愛知第1地区)、大分東明(大分)といった実力校はノーシード。1回戦から有力校が登場する目の離せない大会となりました。

 105回の記念大会は12月6日(土)に行われる組み合わせ抽選会を経て、12月27日(土)に開幕。来年1月1日(木・祝)に行われる3回戦でベスト8が決定した後、再度抽選が行われて準々決勝の組み合わせ決まります。

 決勝戦は1月7日(水)、はたして105回目の栄冠に輝くのはどの学校か、若きラガーマンたちの熱い闘いに注目です。

【第105回全国高校ラグビーフットボール大会】
シード校(8校)

国学院栃木(栃木)
桐蔭学園(神奈川第1地区)
東海大相模(神奈川第2地区)
京都成章(京都)
大阪桐蔭(大阪第3地区)
御所実(奈良)
東福岡(福岡第1地区)
佐賀工(佐賀)

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