アメリカンフットボールの全日本大学選手権は11月30日、大阪・ヤンマースタジアム長居で準決勝があり、関学大(関西1位)が関大(関西3位)を52―7で下し、2年ぶりに決勝の甲子園ボウル(12月14日、阪神甲子園球場)へ進んだ。
甲子園ボウルは、最多34度の優勝を誇る関学大と、連覇をねらう立命大(関西2位)の顔合わせとなった。関西勢同士の対戦は史上初。
甲子園ボウルは長く東西大学王座決定戦として行われてきたが、2009年シーズンに全日本大学選手権が新設され、その決勝と位置づけられた。昨季からは関東と関西の出場枠が1から3に増えていた。
亡き友を甲子園へ、OL陣が一丸に
関学大の選手たちは胸がすく思いだった。リーグ戦は関大に土壇場で追いつかれて17―17で引き分け。オフェンスライン(OL)の毛利涼真(3年、初芝橋本)は「大事なところで押し切れた」。
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OLの意思統一は徹底していた。足の運びや、相手守備陣をブロックする際は体の狙うポイントまで整理。ゴールが迫るほど攻撃ルートをこじ開けた。前半にQB星野太吾(2年、足立学園)のランとパスでのタッチダウン(TD)で点差を広げ、第4QはインターセプトからのTDも含め3TDを奪い、圧倒した。
OL陣には特別な思いもあった。先週、OLの3年生部員が病気で亡くなった。OL谷内志郎(3年、箕面自由学園)は「しんどい時に背中を押してくれた。そんなあいつを勝たせる思いだった」。
試合後、背番号順に整列したとき、70番の谷内は72番の選手との間に1人分の間隔を空けた。71番をつけた彼が立つはずの場所だった。「整列した時も顔が浮かんだ。誰よりもアメフトが好きで、一番大きな声を出して、一番フィニッシュする。明るくて愛される選手だった」。
友の思いを胸に、聖地に戻る。
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