■第35回奈良市陸上サーキット(24日、ロートフィールド奈良)
東京世界陸上の代表入りを確実としている桐生祥秀(29、日本生命)が、「奈良市陸上サーキット」で10秒03(+2.8)をマークし、追い風参考も力強い走りをみせて会場を沸かせた。
山梨の富士北麓ワールドトライアル(3日)で、自身8年ぶりの9秒台となる9秒99(+1.5)を叩き出した桐生。世界陸上での個人での代表は、19年ドーハ大会以来となり、大舞台でのベテランの活躍に期待が高まる。
「今日はもうタイムというよりは、(富士)北麓から練習をやって、刺激を入れるために出た」とレース後に話した桐生は「でもまだここから(世界陸上まで)3週間ぐらいあるので、さらに磨いていきたい」と意気込んだ。
続けて「やっぱりタイムを切って、また注目されるようになって、こういう記録会の中でも自分を奮い立たせて出場できたっていうのは良かったなと思います」と世界陸上前の調整としても手応えをつかんだようだ。
調子の良さもうかがえる中、世界陸上本番に向けては「もちろん自己ベスト(9秒98)であったり、決勝残るには9秒9台前半、9秒8台のレベルなので、まだまだ自分はもっと磨かないと絶対出ないと思うので。出ないと思う中でも、9秒8っていうのは、見えてることでもある。矛盾してますけど。1回9秒8台(追い風参考)を出してるので。あれを追う訳ではないですけど、今日のこの感じで10秒0台だったらいいのかなと思います」と話し、大舞台での9秒台も見据える。
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