■第56回 防府読売マラソン大会(7日、山口・防府、防府読売マラソンコース、42.195㎞)
来年の愛知・名古屋で行われるアジア大会マラソン代表、2028年に予定されているロサンゼルスオリンピック™の代表選考会“グランドチャンピオンシップ(MGC)”の選考会を兼ねている防府読売マラソンが行われ、西山和弥(27、トヨタ自動車)が日本人トップの2時間07分49秒、全体2着でフィニッシュ。優勝は大会記録を23年ぶりに上回る2時間06分58秒の快走を見せたワークナー・デレセ(30、ひらまつ病院)だった。
今レースは日本人6位以内、さらに2時間09分00秒以内でMGCの出場権を獲得できる。日本人では大会歴代トップの記録を出した西山と2時間08分19秒の4着でフィニッシュした小山裕太(31、トーエネック)が条件をクリアしMGC出場権を獲得した。
ソルトアリーナ防府前からスタートするレースは、防府市大字田島を折り返し陸上競技場にフィニッシュする42.195kmのコース。ペースメーカーに続いて招待選手としてエントリーしている西山、小山、ビダン・カロキ(35、トヨタ自動車)らが先頭集団についていった。
1㎞を3分01秒のペースで4㎞を通過し、先頭集団はペースメーカーを含む24人に。10㎞地点に差し掛かり、日本勢では野中優志(30、トヨタ自動車)や坂田昌駿(31、NTN)が前に出た。18㎞を通過し集団が絞られていく中、20㎞を超え西山、野中が上位に食い込んでいった。
レース後半、24㎞地点では西山のすぐ後ろに土方英和(28、旭化成)が追うようについていった。25㎞を通過し坂田が徐々に後退。折り返し地点を過ぎると先頭集団は5人に。日本勢は西山、小山、土方の上位争いとなった。
30㎞付近になると土方が21秒の差で集団から遅れた。カロキ、デレセの後方から西山、小山が追うレース展開となった終盤。35㎞を通過した時点でデレサが前に出るとラストスパートをかけトップを守り切った。日本人トップは終盤で追い上げを見せた西山が2着でフィニッシュ。4着の小山と共に見事MGCの出場権を獲得した。
【結果】
1位 ワークナー デレセ 2時間06分58秒
2位 西山和弥 2時間07分49秒(MGC出場権獲得)
3位 ビダン・カロキ 2時間08分04秒
4位 小山裕太 2時間08分19秒(MGC出場権獲得)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。