サッカーの皇后杯全日本女子選手権(朝日新聞社など後援)は14日、京都・サンガスタジアム by KYOCERAで準決勝があり、初優勝をめざす広島と2大会ぶり8度目の優勝を狙うINAC神戸のWEリーグ勢が決勝に進んだ。広島は前半の3ゴールで主導権を握り、セ大阪ヤンマーを3―2で振り切った。INAC神戸はFW高瀬、吉田のゴールなどで、伊賀(なでしこ1部)に3―1で逆転勝ちした。決勝は来年1月1日、東京・国立競技場で行われる。

 ▽準決勝 広島(WEリーグ)3―2セ大阪ヤンマー(WEリーグ)、INAC神戸(WEリーグ)3―1伊賀(なでしこ1部)

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決勝進出を決めて喜ぶ広島の選手たち=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影

広島、サイド攻略の狙いズバリ

 サンフレッチェ広島レジーナはセ大阪ヤンマーレディース攻略のポイントとみていたサイド攻撃が決まった。特に日本代表でもあるFW中嶋淑乃は再三左サイドを突破して好機を演出。前半20分にチーム2点目を決めた。「相手に絶対負けない気持ちで臨んだ。たくさん勝負できた」。クラブ創設5年目で初めてたどり着いた皇后杯決勝の舞台は元日の国立競技場。「全員で勝っていい1年のスタートにしたい」

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チーム2点目を決める広島の中嶋淑乃(左)=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影
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広島のゴール前に攻め込むセ大阪ヤンマーの脇阪麗奈⑩=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影

INAC神戸は逆転勝ち FW高瀬が存在感

 INAC神戸レオネッサは0―1から逆転勝ち。勝ち越し点は途中出場のFW高瀬愛実。後半30分、セットプレーからの混戦の中、頭で押し込んだ。「球が来そうなところにいるのが自分の持ち味」と点取り屋らしく振り返った。チームの3点目に絡むなど短い時間でも存在感を放った。3冠を目標に掲げるチームの強みは「一体感」。その中心に35歳のベテランがいる。

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決勝進出を決めて喜ぶFW高瀬愛実⑪らINAC神戸の選手たち=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影
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チーム3点目を決めたINAC神戸のFW吉田莉胡⑨=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影
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ボールを奪い合う伊賀(中央)とINAC神戸の選手たち=2025年12月14日、サンガスタジアム by KYOCERA、金子智彦撮影

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