12月15日(火)からブラジルのベレンで行われている、バレーボールのクラブチーム世界ナンバー1を決める「FIVB男子バレーボール世界クラブ選手権2025」。この大会の予選ラウンドを2位で突破して準決勝に臨んだ大阪ブルテオンが、ポーランドの強豪・ザビエルチェをストレートで撃破して、日本勢初の決勝進出を果たしました。
南米チャンピオンのクルゼイロ(ブラジル)、アフリカ王者のスウェリー(リビア)を下して、予選ラウンド・プールBを2位として、準決勝に駒を進めた大阪ブルテオン。準決勝の相手は、プールAを3戦全勝で勝ち上がってきたヨーロッパ選手権準優勝のアルロン・CMC・ヴァルタ・ザビエルチェ(ポーランド)。
第1セットから、強烈なサーブを軸に攻撃を仕掛けてくる欧州の強豪に対して、リベロの山本智大選手、アウトサイドヒッターの富田翔馬選手を中心とした安定した粘り強い守備力で対応していきます。
西田有志選手の強打も冴えて、第1セットを25対17でものにすると、第2セットも粘り強く集中力の高い守備力で相手にリードを許しません。そして、20対20からリリーフサーバーの甲斐優斗選手がサービスエース。西田選手のディフェンスから富田選手がブロックを決めて一歩抜け出すと、このセットも25対23で奪いました。
こうなると、大阪ブルテオンの勢いは止まりません。第3セットも集中力の高いディフェンスからの鋭い切り返しで、次々と得点を重ねていきます。アントワーヌ・ブリザール選手のトスワークも冴えて、このセットも25対19。見事に3対0のストレートでヨーロッパの強豪チームを下し、日本勢初の世界クラブ選手権での決勝進出を果たしました。
チームを率いるトーマス・サムエルボヘッドコーチが「素晴らしい勝利でした。選手たちは自分たちの戦術をとても正確に再現していました。ザビエルチェの豊富で強烈なサーブに対して我々のレシーバー達が粘り強くレセプションを対応してくれました。ディフェンスではどんなボールも必ずタッチし、良い状態でカウンターアタックまで持っていけていたと思います」と準決勝を振り返りました。
そして、「ついにファイナルです。とてもとても嬉しいです。しかし、ここはいつも通り、しっかり次の準備をして、この長いトーナメントの有終の美を飾りたいと思います。集中して全てをコートで出し切ります」と語った。
決勝の相手は、予選ラウンドでフルセットの大激戦を演じたヨーロッパ王者。日本のエース石川祐希選手も在籍するイタリアのシル・シコマ・モニーニ・ペルージャ。日本のクラブが世界の強豪を撃破し、バレーボールの歴史に新たな1ページを刻むことができるのか。すべてをかけた戦いに注目です。
<準決勝結果>
大阪ブルテオン 3-0 ザビエルチェ
(25-17 25-23 25-19)
<決勝対戦カード>
大阪ブルテオン 対 ペルージャ(イタリア)
12月21日(日)午後6時30分(日本時間12月22日 午前6時30分試合開始)
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