ハンドボールの日本選手権・決勝が21日、広島市のコジマホールディングス中区スポーツセンターで行われ、男子は豊田合成(名古屋)が大会6連覇で7度目の優勝、女子はソニー(鹿児島)が7年ぶり3度目の頂点に立った。
男子決勝は、大会5連覇中の絶対王者・豊田合成と初の決勝進出を果たしたジークスター東京の対戦。リーグでも熾烈なシーソーゲームを繰り広げる両者だが、この日は豊田合成が終始ゲームを支配した。
キューバ出身、197cmの長身を誇るヨアン・バラスケス(29、豊田合成)が先制点を奪い、その後4連続得点で一気に流れを引き寄せると、アジア大会代表最有力のゴールキーパー中村匠(29、豊田合成)がこの試合16本のシュートを止める異次元の活躍で相手の攻撃をシャットアウト。ジークスターは宮本辰弥(27)の素早い速攻や、伊禮雅太(いれい うた、24)の技アリのスカイプレーなどで奮闘するも、反撃には至らなかった。
攻守で圧倒的な力を見せつけた豊田合成が41-31で6年連続7度目の優勝を果たし、この試合1人で13得点と爆発したバラスケスがMVPを獲得した。
女子は後半7連続得点で突き放したソニーが、ハニービー石川に26-23で勝利し、7年ぶり3度目の優勝。MVPには随所で好セーブが光ったソニーのゴールキーパー宝田希緒(たからだ きお、26)が輝いた。
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